「スポーツに携わる仕事がしたい!」そんな学生にアドバイス。もう少しだけやりたいことを明確にしよう。

トレーニング業界、フィットネス業界に就職を希望する学生。志望動機の多くは「スポーツに携わる仕事がしたい!」そんな学生にアドバイス。「もう少しだけやりたいことを明確にしよう」

トレーニング業界、フィットネス業界に就職を希望する学生*ある専門学校にて

 

「教育課程編成委員会」委員

教育課程編成委員とは、学校の授業科目の開設や授業方法の改善・工夫における助言などをする委員です。

 

専門学校の教育課程編成委員の会議に参加してきました。
2年前よりある専門学校の教育課程編成委員をやっています。

その専門学校は、私が所属しているトレーニング団体の養成校のため、トレーニング団体の地域代表として声をかけていただいたのです。
年に2回ある会議では、専門学校としての方針や、取り組みについて報告があります。
その後、各学科に分かれて、担当教師から半期の報告を受け、意見交換をする会議です。

教育課程編成委員会というと難しい感じがしますが、
学生の様子や、学校の取り組みを聞き、それに対して先生と委員が話し合う会議なのです。

教師になりたかった私にとっては、直接ではないにしろ、間接的に学校教育に携われるのはとても興味があり、毎回楽しみにしていることなのです。

学科の担当委員は私を含めて2人。
もう一人の方は、大手フィットネスクラブの事務方の人(以下、Sさん)です。
分野が違う方の現状や意見を聞くのがとても新鮮で、これまた楽しいのです。

以前もブログに書きました。
「フィットネス業界は熱い人を求めている」熱い人の意味とは

委員会の内容等は詳しくは書けないのですが、フィットネス業界を志望する学生の現状や、
パーソナルトレーナーを含むトレーニングコーチなどを志望する学生の現状を担当者2名の意見を中心に書いてみます。

あくまでも私と大手フィットネスクラブ事務方のSさんとの意見です。

スポーツに携わる仕事がしたい

スポーツやトレーニングに携わる仕事をしている私たちにとって、その志望動機はとてもうれしいものです。

 

しかし、そんな彼ら彼女らには

・これがしたい
・こんなことがしたい
・これが無理でもこれをしたい

というものがあまりないように感じます。
もちろんこれは当然です。
私が高校卒業まもない頃(大学生ではあったのですが)はどうだったかと問われれば、明確ではありませんでした。

子どものころから体育の先生になりたいという思いはありましたが、それが叶わなかったらどうするかまでは考えていませんでした。
結局、教師にはなれなかったのですが……。

教師になれなかった。でも教える人にはなれた。
体育の先生を目指したのは、おじいちゃんに前転をほめられたから。

私も決して明確ではなかったのですが、「体育の教師」というのは、ある程度範囲が決められていて、「中学もしくは高校の教師」という選択でした。
漠然としていましたがこれは職業でしたので、あまり選択をする必要はありませんでした。
(少しラッキーでした)

しかし、学生からよく聞くのは

「スポーツに携わる仕事がしたい」

です。
これはとても範囲が広く、様々な分野、職種、仕事があるのです。

一部の学生は

・大手総合フィットネスクラブのインストラクター
・Jリーグなどのトレーナー
・R-bodyなどの有名トレーニングジム勤務

など明確です。
しかし、そこまで具体的に決まっているのはごくわずかなのです。

 

アドバイス。もう少しだけやりたいことを明確にしよう

「スポーツに携わる仕事」は範囲が広すぎます。今から、少しだけ自分のやりたいことを確認してみましょう。

 

中学高校と部活動に打ち込み、スポーツが好きなのでしょう。
スポーツに携わる仕事をしたいという気持ちはわかります。
しかし、「スポーツに携わる」と言っても広過ぎるのです。

もし学生にアドバイスするとしたら、
あこがれでもいいので、せめて

・大人数をみたいのか(グループやチーム)
・1対1がいいのか
・子どもがいいのか
・学生(生徒)がいいのか
・スポーツ選手がいいのか
・一般の方がいいのか
・高齢者がいいのか

などちょっと範囲を狭めてみましょう。
それが分かれば、少しではありますが進む方向性が決まります。

ちょっとだけ自分がやりたいことが明確になってきます。

そうすれば、

・フィットネスクラブのインストラクター
・スイミングの先生
・アクアのインストラクター
・パーソナルトレーナー
・グループ指導(集団指導)
・チームのケア(医療資格取得、無くてもできる範囲の)
・選手のパフォーマンスアップ

など、さらに明確になってくるのです。

「スポーツに携わる仕事がしたい」というのは
例えば

「中学の先生や高校の先生になりたい」
と同じです。

中学や高校の先生と言っても、たくさんの教科があります。
教育者というくくりでは一緒ですが、国語の先生になる過程と、体育の先生になる過程は違うのです。

「国語の先生になりたい」
=「インストラクターになりたい」

なのです。さらに、

「高校で古文を教えたい」
=「アクアのインストラクターになりたい」

と、少し範囲を狭めると、だんだん具体的になっていきます。
するとどうでしょうか。

・どんな勉強をしたらいいのか
・どんな実習をしたらいいのか
・どんなアルバイトをしたらいいのか
・誰に聞いたらいいのか
・先生にどんなことをお願いしたらいいのか

などがどんどんわかってきます。
そして、そのことに詳しくなればなるほど、やりたいことが明確になります。
やりたいことができる可能性が上がるのです。(就職先など)

 

前出のSさんも、「フィットネスクラブで働きたくないのにエアロビクスの資格を取れと言ってもかわいそうだ」といっていました。

もちろん教育ですから、広く学習しなければいけないことはSさんも十分承知の上でした。

 

「やっぱりそうだよね!」と二人の意見が合いました。

学生は本当にやりたいことを見つけ、「スポーツに携わる仕事」ができれば私たちもうれしいです。

 

【編集後記】

12月に入り、東京や神戸など、県外に行く機会が増えます。
来年の3月頃まで続くのですが、しっかり楽しみたいと思います。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・白い苺のパンケーキ
・A-ffix小松 見学
・紅蘭 中華(20年以上ぶり)
・あるコールセンター
・ある注文

おしらせ 2  
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