あえて刺激は受けないという選択

ある人に会った。あるセミナーに参加した。ある本を読んだ。ある音楽を聴いた。ビビッときて、感動して刺激を受けることは大切です。しかし、そこはグッとこらえて、あえて刺激を受けない選択もあるのではないでしょうか。

*この人に刺激を受けると大変なことになります

 

刺激は行動の原動力

刺激を受けることは大切です。行動の原動力になります。

 

行動の原動力になるばかりか、行動のきっかけにもなりえます。
また、ライバルや友人に刺激を受けて、切磋琢磨して成長していくことや、
成長できることは大切なことです。

私も刺激は大切にしています。
あるトレーニング団体の私のプロフィール欄のところには

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「何をしているのか」ではなく「何のためにやっているのか」
を明確にし
~略~

トレーニングを通して関わった方と刺激しあえる指導者を
目指していきます。

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と書いてあります。
刺激を受けることの重要性に対しては、今でもなんの揺るぎはありません。
が、なんでもかんでも刺激を受けないようになったのは少しの変化です。

 

あえて刺激を受けない選択

刺激を受けたら即行動。感激したから明日から即実行。あの人が言っていた、書いてあったから、
やってみようと行動するのはとても重要なことです。
しかし、あえて刺激を受けない選択もあるのではないでしょうか。

 

私もある意味、感動屋です。すぐに影響を受けますし、すぐにまねをしたくなるタイプです。
すべてがいいことではないのですが、そんな性格は気にいっています。
「一日一回新しいことを」もまさにそうで、新しいことを「見た・聞いた」で、
すぐ実行は毎日少しばかりの刺激です。
そもそもそれをはじめたのも、尊敬する税理士の方でしたから。

一日一新をまねて一日一回。「Once a day」新しいことを
迷宮の国に迷い込んだおじさん2人。アリスの世界観を楽しむ
新しいことをしたければ、はじめての場所に行く

それでは、なぜあえて刺激を受けない選択をしているのでしょうか。

刺激ばかり受けていると刺激に鈍くなるから

刺激を受けてばかりいると、刺激に鈍くなります。

 

感動ばかりしていると、ちょっとしたことでも感動します。
それはそれでよいことですが、刺激に慣れると、肝心の時も
同レベルに感じるのではないでしょうか。

2杯目のビールがうすく感じるように、二口目のスイカが甘くないように、です。
3月までお世話になった前職の院長は、
「高級ワインを飲むときは、はじめに一番いいものを選ぶ。2本目からは値段を落とす」
と教えてくれました。多くを飲むからなのでしょうが。

刺激センサー、感動センサーが鈍くなる。麻痺する。
もう少しよく言えば抵抗力ができるともいえるかもしれません。

 

相手との差に思い知らされるときがある

刺激を受けることもいいのですが、相手との差を思いさせられるときもあります。

 

「この人すごい」と思い、まねしてやってみても、実際はできないことがほとんどです。
簡単に思えたときほど難しく、すぐに実行できると思ったときほどできません。
できなかったと思えばいいのですが、落ち込むこともあります。

大スターや超有名人ならばいざ知らず、友人なんかであれば
落ち込みをとおり越して自己嫌悪にもなります。

「相手は相手、自分は自分」と思ったほうが楽なときもあります。
そんなときは、あえて刺激は受けないようにします。

強い刺激ばかりだと疲れる

最初に書いた、「刺激に鈍くなる」と似たり寄ったりですが、強い刺激ばかりだと疲れます。

あくなき向上心、すべてを受け入れるタフなカラダとメンタルは目標とするところですが。

現に刺激を受けてやっている、継続していることもあるわけです。

「さらに、さらに」ではバテてしまいます。
修業が足りないんだと怒られそうですが、仕方がない面もあります。

今までやって来ていることが、おろそかになる可能性もあります。
新製品ばかり試していたら、一生使いこなすことができないかもしれません。
じっくり楽しみ尽くすことができないのは残念です。

 

ガンガン刺激を受けることが、すべていいわけではないのです。

 

静かに刺激を受けつつ、ここぞというときに刺激を受ける

全く刺激を受けないと言っているわけではありません。静かに刺激を受けつつ、ビビッときたときに刺激を受けます。

 

刺激を受けすぎると、疲れます。麻痺もしますし、感度が鈍くなることもあります。
人の性格にもよりますが、刺激を受けて一気に盛り上がると、吹きこぼれの鍋の
お湯のようになってしまいます。
一気に沸騰し、吹きこぼれてしまいます。差し水をするのも手間というエネルギーがいりますし、
鍋のお湯の中身が一気に減ってしまいます。

容器などは、急激に温度が上がると変形したり、割れたりすることもあります。
「熱しやすく冷めやすい」の言葉もありますし。

 

ソフトに刺激を受けつつ、じっくり待っているのも選択の一つではないでしょうか。

・ぐつぐつ煮立っている
・炭火のように熱をもつ

静かに爪や牙を研ぎつつ、ここぞというときに、満を持して刺激を受けて、
実行するのもありではないでしょうか。

 

 

【編集後記】

あるソフトを更新。更新した後、確認すると新規で購入したほうが安いと判明。
サービス内容は変わりなし。
長期利用者より、新規の方を「ひいき」にしているのはよくありますが、
少し残念な気持ちになりますよね。
フィットネスクラブや携帯会社などがそうですよね。
反面教師にしたいものです。

 

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・ほのぼの湯(昼)

おしらせ 2  
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