社会人だからといって特別練習はしない。大学生と一緒に部活をやるわけ

金沢学院大学のウエイトリフティング部には、社会人や、OBが練習に来ています。OBたちは各自練習をしていますが、私は大学生と一緒に同じプログラムをやっています。一緒にやるのは、言いわけをしないためです。

練習前ミーティング練習前のミーティング  リフティング場にて

社会人、OBは特別練習

 

4年ほど前から、金沢学院大学のウエイトリフティング部で大学生と一緒にウエイトリフティングの練習をやっています。

・オリンピックリフティングを、いろいろな選手に指導したい
・自分のデモンストレーション能力向上

の理由からです。

部活動⇒トレーニングコーチの部活動

重量挙げを学ぶ理由⇒重量挙げを学ぶのは、オリンピックリフティングを指導するため

私が学院大に通い始めた頃は、社会人や、OBはいませんでした。
(スリランカ代表のオリンピアンは来ていました)

今年になって、社会人や、OBがちょくちょく来るようになりました。
私も、毎日行っているわけではないので、ちょくちょくくるのは、私かもしれませんが。

彼らは、三々五々集まってきて、違うプラットフォームで練習をします。
その日のプログラムをすることもありますし、まったく別の練習をやることもあります。

私も社会人ですから、違う練習や、自由な練習を希望すれば、OBたちと同じプラットフォームで練習ができます。
私は、OBたちを学生の頃から知っているので、一緒にやれば楽しいのですが、あえて、学生とやることを選んでいます。

 

大学生と一緒にウエイトリフティングをやるわけ

大学生と一緒にやるのは、とても、しんどいです。30歳近く離れた学生とウエイトリフティングの練習をするわけですから。
しんどいですが、一緒にするわけがあるのです。

 

言いわけができない

私は、弱い人間ですから、もしOBたちと一緒に練習をしていたら

・ここが痛い
・ここ調子悪い
・今日ちょっと負荷を落として
・今日ちょっと回数をへらして

と、理由をつけてしまうのが想像できます。
もちろん学生と一緒だからと言って、同じことが言えないわけでは、ありません。なんせ、叱られる相手がいませんから。

でも、キツイ練習をやっている学生を目にすると、よほどのことがない限り、そんなことは言えません。
知らず知らずのうちに、負けん気も出てきます。
おっさん負けてられませんと。

 

プレートのつけかえ、声のかけあい

練習では、重さをたびたび変えるので、プレートのつけかえが必要です。

協力しあって、素早くつけかえることができれば、練習も効率よく進みます。休息時間が短くなって、きつくはなるのですが、パッパッと進めば、回数ができます。
嫌でも自分の順番が来たら、やらなくてはいけません。

そして声のかけあい。
かけ声があれば、ラスト1回が踏ん張れます。声をかけられると力が1.5割増し出ますし(私の経験則)、補助してもらえる安心感があります。
限界まで挑戦できます。

そして青臭いかもしれませんが、グループで一体感が生まれます。
まさに青春です。高校や大学の部活動の記憶がよみがえります。

 

認めてくれる、部員になれる

練習前、ホワイトボードに、使用するプラットフォームの場所と、ペアの名前が書かれるのですが、私の名前も必ず入っています。

単純なことですが、毎回うれしく思います。
毎回、一緒にやるので、中に入るのは当たり前になっているのでしょう。
うれしい限りです。

しかし私と同じグループになったら、少し大変です。
通常、私を入れて2人か3人でペアを組みます。

私のグループは、プレートのつけかえが多いのです。
私のせいです。

前回のフロントスクワットなんて、90キロの私に対して、128キロです。私の順番が回ってくるたびに、プレートを外し、終わったらまたつける。
この繰り返しです。でも嫌な顔せずに手伝ってくれます。

迷惑をかけているなと思いつつ、私も可能な限り、相手のプレートのつけかえに協力しているので、それを見ていて、くれているからなのかと。

思い込みかもしれませんが、一人の部員として認めてくれているのかなと思います。

貢献できる。相談にのれる

一緒にやることで、学生との距離が近くなれます。
仲間にいれてもらっている私が貢献できるのは学生の相談にのることぐらいです。

 

監督や学生たちには感謝ばかりですが、唯一感謝を返せるのは、学生の話を聞いてやれることぐらいです。

監督や、コーチに言えないこと、先輩に言えないことなど、いろいろ話してくれます。
私が、OBよりも年上で、OBよりも、友だちに近い関係だからかもしれません。

部のことや、進路のことが多いです。時々はトレーニングのことも。
(本当はもっとトレーニングのことを聞いて欲しいんですが…)

ケガの相談もありますが、もちろん病院へ。
ケガに関しては、決して安易なアドバイスはしません。

「話を聞く」、「相談にのる」ことが、私がウエイトリフティング部に貢献できることです。

そして、4年生が卒業するときは、必ず送る会に呼んでくれます。
一緒に卒業できないのが寂しいくらいです。
不思議な感覚です。

4年生を送る会2018年卒業生を送る会にて

 

これからも部員として一緒に練習していきます。
そして貢献もできるようにします。

これが大学生と一緒に練習をやるわけです。

【編集後記】

明日から3日間、上京します。
8年ぶりの場所に行きます。
ターニングポイントになった場所の1つですので、
とても楽しみです。

いつもは食事会や、飲み会が楽しみの
1つですが、今回は少し自粛します。
あと-1.8キロ

【昨日のOnce a day】1日1回新しいことを

ある小学校の体育館
地元少年サッカークラブの練習見学

おしらせ 2  
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