トレーニングの指導風景を見る。前、後ろ、横、ななめ上から

久しぶりに人の指導風景を見せてもらいました。前、後ろ、横、ななめ上からみてみました。

指導風景ある小学校の体育館  友人の岡田パーソナルトレーナー

 

指導風景を見る。インプット

指導風景を丸々見せていただく機会は、なかなかありません。

若きし頃は、よく見学させていただきましたが、最近は、見せる機会はあっても見る機会はほとんどありませんでした。

アウトプット多めで、インプット少なめだったのです。

今回は無理を言って、友だちの指導風景を見学させていただきました。
やりづらかったでしょうが、快諾してくれました。

対象は地元の少年サッカークラブ。1年生から6年生男女20人在籍していて、今回は16人ほど参加していました。

今後、トレーニングを指導に取り入れたい、ということで、保護者を含め、講義30分、実技1時間の内容でした。

お試し指導といった感じでしょうか。

インプットは前、後ろ、横、ななめ上から

指導風景をインプットするには、4つの目線からみるようにしています。前、後ろ、横、ななめ上の目線です。

 

以前は、1つの目線からしか見ていませんでした。しかも一方向からだけです。

・どんなことをやるのか
・どんなコーチなのか
・子ともの様子はどうか
・時間配分はどうか
・どんな雰囲気か

といった、指導者の指導風景を見ていました。
それは、保護者や監督の目線でした。

1、横からの目線は保護者、監督の目線

今まで私が見ていたのは保護者、監督の目線からでした。

・トレーニング種目の内容
・トレーニング種目のやり方
・講師の様子
・子どもの様子

は、いわゆる見学です。
まじめに見学をして、様子をメモすれば、普通のインプットができます。
あんな種目をやろう、あんな声かけをしよう…

反対に批評もできます。

・あそこはダメ
・あそこもう少し工夫
・あの指導はないんじゃないか

など、フアンにもアンチにもなります。
保護者や監督の目線ですから
契約しようか、しないでおこうかと判断する目線と同じです。

それは見学する方にとっても、一番勉強になる目線です。
分かりやすいですし。
インプットしやすいのがこれです。

2、後ろからの目線は指導者の目線

後ろからの目線もあります。指導者が見ているであろう目線です。

 

後ろからの目線?となるのですが、今回は、わかりやすく4つの目線に分けました。すべて指導者をどの方向から見ているかが基準です。

横→保護者、監督
後ろ→自分を自分で見るので後ろの目線
前→子ども、受講者
ななめ上→全部を俯瞰した目線

としました。

 

後ろからの目線は、横からの目線より
難易度が少し上がります。
指導者が見ている風景を想像するのです。
もし指導者だったら、今こう見えているだろうと想像し、メモします。

子どもの様子が中心になります。

・隅々まで見ているか
・一人だけ理解できない子がいたらどうするか
・レベルはどこに合わせるか
・この声かけはシンプルか
・この声かけは、わかりやすいか
・一つ一つの動作が、できているか
・進行スピードは順調か

など。普段、自分が指導をしている時の様子を重ねてみれば
イメージしやすいので、後ろからの目線もメモできるでしょう。

少し慌てているな、隅々まで見ているな、いいペースだなー
あのエラー動作を見逃したな、など

自分が指導者になりきってメモをするのです。

 

3、前からの視線は、子どもの目線

前からの目線は、子どもからみた目線です。

 

子どもになりきって指導者を見るのです。

・ここわかりやすい
・面白い。できそう!やってみたい!
・うっ、難しい
・できない
・できなくて恥ずかしい
・全然意味わかんない

もしかすると、一番手厳しい評価メモになるかもしれません。
子どもに、気持ちを言葉に出す能力があり、遠慮しないで言うことができれば、評価はどうだろうと想像します。

もし、子どもたちに、そう評価されたら、厳しくて落ち込むかもしれません。
私は。

でも、自分のことを棚に上げて、メモします。
こわいですが。

4、ななめ上からの目線は、究極の目線

ななめ上からの目線は、究極の目線です。

指導者が指導している様子、子どもたちが受けている様子、それを見ている保護者や監督を、上から俯瞰して、みている目線です。

自分が指導をしている時、この目線で全体を見ることができれば、いいのでしょうが、目の前のことで精一杯で、なかなかできません。

見学者だからこそ、少し上から見ることができるのでは、ないでしょうか。
余裕もありますし。
自分の能力のことを気にしていても仕方がありません。
先ほど同様、棚に上げて、見てみます。

大きな空間として、とらえることができれば、上出来です。

インプットだけではカスタマーレビュー。アウトプットに生かす

インプットするだけでは、批評です。アウトプットにして、なんぼです。

 

せっかく、指導風景を4つの目線でみて、メモを取っても、自分の次の指導に生かせなければ意味がありません。

 

今回、感じたことは、多くの保護者が一緒にやっていたこと。
普通、ムービーをとる人は多いのですが、一緒になって、やる人はあまりいません。
若いお母さん方が多かったのか、ストレッチなどはほとんどの方が一緒にやっていました。

私のメモには、

「保護者にも解説を」

と書きました。
今回のように保護者の食いつきが良ければ、
子どもたちはいくつか課題を与えておいて
保護者に、少し解説をしてあげると喜ばれたかなと。

特に小学生のチームは、保護者の影響力が、良くも悪くもあります。
保護者の目線も意識すれば、よいのかなと思いました。

これは、すぐにでもアウトプットです。
「保護者に、ささやき作戦」です。

そのほか、たくさんのメモを取りました。
いくつかは即アウトプットします。

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4つの目線についてまとめてみました。

4つの目線は、指導風景を見学しているからこそできることです。
実際に指導している時は、自分の目線(後ろの目線)はもちろんできますが、
頑張っても、子どもからの目線(前の目線)の2つしか意識できません。

もし、残りの2つの目線も意識できれば、どうでしょうか。

横からの目線(保護者・監督目線)を意識できれば、トレーニングの評価が高くなり、契約率も上がり、保護者からの満足度も高まります。

さらに、ななめ上からの俯瞰した状態から、見ることができれば、もう完璧です。

しかし、4つの目線を意識することは、とても難しいことです。
訓練が必要です。もちろん私にはできません。まだ修業が必要です。

指導中は、4つの目線があることを常に頭に置くこと。
2つの目線から3つ、3つから4つと、ちょっとずつ、ちょっとずつ増やしていけば、今よりは、多くの目線で、見ることが、できるようになるのではないでしょうか。

指導中、4つの目で見られることをアウトプット。
人の指導風景を4つの目線で見ることをインプット。

とすれば、
インプットができなければ、アウトプットは、できないのでは、ないでしょうか。

もし、人の指導を見学する機会があれば、4つの目線でメモすることをお勧めします。

 

【編集後記】

珍しく、BCリーグのデーゲームを見てきました。
客席は、がらーんとしていて、少し寂しかったです。
平日の昼間の試合は考えものかもしれません。
理由があるのでしょうが。

 

【昨日のOnce a day】1日1回新しいことを

吉野家 ライザップ牛サラダ
学院大 岡本君(1年生)とペア

 

 

おしらせ 2  
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