ロールプレイは、演じること。上手く演じられるのは理解している証拠

ロールプレイはそれぞれの役を演じなければいけません。
上手く演じきることができるのは、そのものを理解している証拠です。

 

大嫌いなロールプレイ

「苦手だから嫌い」なのか「嫌いだから苦手」なのか分かりませんが、ロールプレイは大嫌いでした。

 

「ロールプレイ」はロール・プレイングの略で通称「ロープレ」と言います。
ある場面を想定して、そこに登場する人物を演じます。

実際には

・どのように進めて行くのか
・こんな時はどのように対処すればいいのか

を体験する学習方法の一つです。

過去に多くのロープレをやらされてきました。
「やらされて」です。

トレーニング関係の研修では、指導者役と指導を受ける側の役を演じます。
また試験では、模擬授業や模擬レッスンなどもありました。

私はいつも苦戦をし、上手くはいかずに困っていました。
だからロープレは苦手で大嫌いでした。

ロープレが嫌いな人も多いのではないでしょうか。

私がロープレのどこが苦手だったのかをあげてみました。

恥ずかしい

「ごっこ」遊びのようで恥ずかしいです。
しらじらしい演技もオーバーな演技も苦手ですし、照れくさいです。

緊張する

よく知っている相手とのロープレは少し照れくさいですが、何とかなります。

しかし、研修でよくある、初対面の人や、あまり接することの少ない人とロープレをやると、緊張します。

 

言葉が出てこない

はじめてのお題など、事前の説明はしっかり聞きますが、いざ本番になると言葉が出てきません。

上手く話せないのもありますが、大切な「キーワード」がとっさに出てこなくて困るときがあります。
緊張しているからなのかもしれません。

 

自分が上手くできない様子を見せたくない

特にプライドはありませんが、自分が「あたふた」しているところを見せたくありません。

練習する時間をあと少しだけくれたら、「もう少し、まともにできるのに」といつも思います。

複数の人の視線も感じます。

 

このようなことがロープレを苦手にしています。

そんなロールプレイを6時間

そんな苦手なロールプレイの研修を6時間も受けてきました。

 

先日、あるトレーニング団体の研修会に出席しました。
その団体の資格認定者に講習をするための研修です。
(講師をするための講習)

年に2回、研修を受ける機会があります。
それぞれ関西地区と関東地区で実施しています。
約70人が特別に研修を受けることができるのです。

今年から新たなコースが始まります。
そのコースの講習を担当するのが私たちなのです。
そのため今回の研修はコーチングに重点を置いた研修だったのです。

当然、コーチングですからロープレがありました。
私の大嫌いなロープレです。

内容は

各班、5人になります。
この5人が順番に

・「コーチ役」
・「デモンストレーション役」
・「受講生役」

を演じます。
その中でも「コーチ役」をすることがこの研修会のメインなのです。

まずは、全員が1つのトレーニング種目について、研修会講師のコーチングを見ます。
注意する点や声のかけ方などを確認します。
そのあと、各班でロープレをやるのです。

トレーニングの種目は12種目です。
ローテーションで3役を順番にやりました。
すべての種目でコーチ役をやったわけではありませんが、私にも何回もコーチ役が回ってきました。

上記に挙げたように、
・恥ずかしさ
・苦手意識

などで上手くはいきませんでしたが、順番に回ってくるので仕方がありません。
そんなことを言っている場合ではありませんでした。

私のグループはみんなやる気があり、規則正しいローテーションを守りました。
特に難しい(話すことが多い)コーチ役も誰もが順番を抜けることなく、やっていたのです。

そんな研修会が6時間も続いたのです。

ロールプレイが上手くできるのはそれを理解している証拠。

ロープレですらすらと言葉が出る種目は、よく理解している種目でした。

 

研修会は6時間のほとんどがロープレでした。

「コーチ役」では苦戦をしていました。
しかしすべてがそうではなく、言葉がすらすら出てくる種目と、なかなか上手く説明ができない種目があったのです。

そうです。

ロープレが上手くいくのは、その種目をしっかり理解しているからです。

 

何回も回ってくる「コーチ役」。
はじめのうちは、上手く話せず落ち込んでいましたが、回数を重ねるうちに不思議と冷静になってきました。

日ごろ私がよくトレーニングをしている種目や、指導している種目のときは、言葉がすらすらと出てくるのです。

そして、「受講生役」のときは「コーチ役」の言い間違いや、抜けた箇所などが冷静にわかるのです。

ロープレが苦手だったり、嫌いだったりする一番の原因は、対象そのものを理解していないからでした。

ロープレが上手くいかない=理解していない

なのです。

「理解していないところ」を見つけるためにロープレをするのです。

極端にいえば、上手くロープレができるところは、もうやる必要がないのです。

はじめての課題のロープレは、その課題に対してまだ理解できていません。
そのため上手くいかなくても、あたりまえなのです。

ロープレは、「はじめのうちはできなくてもあたりまえ」という単純なことに気がついたのです。

そう思うことができれば、嫌いなロープレも少しはやってみようと思うのではないでしょうか。

私もそう思うと気が楽になりました。

私が実技研修や、講演会で行なっている講師活動はロープレの本番とも言えます。

講師をしているときは、恥ずかしかったり言葉が出てこなかったりすることはほとんどありません。
それはしっかり準備をして、講演内容を理解しているからなのです。

そうはいっても苦手な人が多いロープレ。
あまり毛嫌いせずに、これからはどんどんやってみてはいかがでしょうか。

 

 

【編集後記】

ある社会人チームの名前を募集していました。
私も所属しているので、「何か1つ考えてください」と言われ、
県鳥である「イヌワシ」がいいと思いました。
しかし石川県ではいろいろなところで使われています。
英語で調べるとイヌワシは「ゴールデン・イーグルス」
「チーム・ゴールデン・イーグルス」にしようと思い提出しました。

ゴールデン・イーグルスって楽天球団の名前でしたね。
すかさず取り下げをお願いしました。

楽天球団は日本語にすると「東北楽天イヌワシ」なんですね。

 

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・ブログ予約公開
(当日の早朝に書き上げましたが、一度予約してみたかったので)

・ある研修(初めてのコース)

 

おしらせ 2  
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