トレーニングコーチの醍醐味(だいごみ)はいろいろなスポーツに関われること

トレーニングコーチを仕事としていますが、好きなことの一つして、いろいろなスポーツに関われることです。これが醍醐味(だいごみ)だと言ってもいいかもしれません。

部活動*ウエイトトレーニングのフォームチェック

 

午前と午後のサポート

先日、久しぶりに午前と午後に部活動のサポートをしてきました。
午前中は7年間(冬季のみ)サポートしているチーム。午後は10月からサポートを始めたチームです。

 

秋の大会が終わり、いろいろな部活動が、オフシーズンになりました。
毎年、冬のシーズンになると、ちょくちょくサポートのオファーがあったのですが、
仕事の関係上すべてを受け入れることができませんでした。

一部、県や競技団体から依頼があり、休日を利用してサポートをしていましたが、
単発のサポートになることが多く、あまりお役に立っていないなと思っていました。

継続してサポートをするにしても、本業があり、できないもどかしさもありました。
(実際は年間を通してサポートして欲しいとお願いされたのはほんの一部でしたが)

私の環境も変わり、10月から本格的なサポートが始まったのです。
とは言っても、多くのチームに関わっているわけではなく
頻度も1チームが月に4回もしくは3回程度です。

少ないように思えますが、今年からは冬季のみではなく、
シーズンを通してサポートするように変えたので、
お役に立てる回数も多くなる予定です。

そして今回は同時にトレーニングサポートの日でした。

午前中は、前職の時からサポートしているチームです。
毎年冬の時期だけですが、週に4回施設に通って来ていました。
人数が多く、2班に分かれ来ています。
個人としては週2回になります。
先シーズンは職員である私と、部署に一人だけいるスタッフがサポートをしていたのでした。

監督はトレーニングの重要性をとても理解していただいています。
今年は施設(前職の場所)利用と同時に、私のサポートも始めることになったのです。
私は2時間弱のウエイトトレーニングが中心です。

午後からは、自宅から車で50分弱のところにある学校です。
10月から新たにサポートをはじめました。

監督はまだ若いのですが、チームの強化のみならず、
地域の競技力向上にも思いを持っている方です。
以前にやった、ある教室の無料体験会を見て、依頼していただいたのです。

まずはトレーニングの楽しさを知ってもらう。バスケットクラブの体験会。

午前、午後とは競技が違うのですが、どちらとも県の中では中堅クラスの強さです。
しかし、チームの雰囲気も良くこれからのチームです。
監督にも、選手にも恵まれ、ケガなく思いっきりプレーができるようにサポートしたいと思わせるチームなのです。

 

いろいろなスポーツに携われる

今、サポートしているのは紹介した2チームが中心ですが、これまではいろいろなスポーツに携わっていました。

 

競輪選手

一番はじめて携わったのは、競輪選手でした。
チームではないのですが、身近ではない競技を知ることができました。
富山と福井にある競輪場に試合(レース)を何回も観に行きましたし、
合宿所の中も見学させてもらいました。

合宿所はレースが、賭け事の対象であるため、選手が外部との接触を避けるため、
大会中に寝泊まりするところです。(携帯も一時預かりです)
レースがない時に、ほんの一部ですが、見せてもらったのです。

選手は何回か優勝したのですが、1回だけ準決勝のレースを見ることができました。
最上級クラスのS級にはなれませんでしたが、引退するまで仲良くさせてもらいました。(トレーニングはほどほどでしたが)

 

バスケットボール(社会人)

県の科学的サポート事業の一環として社会人チームをサポートしました。
県が国体選手強化のために予算を組んだ事業です。

バスケットは体育の授業でしかやったことがなく、はじめは戸惑ったのですが、
単発だったこともあり、基本的なトレーニングをサポートしました。

1年で県の指定から外されたのですが、その期間のサポートを気にいってもらい、
その後も月1回ではありますが、継続することになったのです。
月に1回だけど、トレーニング指導をしている理由
3年前にはクラブ日本一になりました。

テニス

硬式テニスは苦手です。大学での実技試験でもギリギリだったような。

そんな私ですが、縁あってナショナルチームの合宿に参加しました。
出入りはありましたが合計6日間。ナショナルトレーニングセンターでサポートをしました。

各県のブロック合宿にも参加しました。
カッコ悪いので、ラケットは一度も握っていません。

ウォームアップ2

アルペンスキー、クロスカントリースキー

アルペンスキーもクロスカントリースキーも県のサポート事業です。
高校生が中心でした。

クロスカントリーが競技の中で一番しんどい競技だと思っています。
選手を尊敬しているので、気合が入りました。

 

アルペンレーサー

アルペンレーサーもサポートしました。ワールドカップに転戦する女子選手を前職の病院がサポートをすることになり、私もお手伝いすることになりました。

1年のほとんどが海外遠征でしたので、あまりサポートはできませんでしたが、
時間をつくってサポートしました。
トレーニングに対する姿勢がすごく、毎回真剣勝負でした。
一流アスリートの集中力を見ることができました。

平昌オリンピックに出場が決まり、跳び上がって喜んだのを覚えています。
病院の配慮もあり、観戦ツアーとして平昌に連れて行ってもらいました。
レース当日は猛吹雪のため中止。それにも関わらず、わざわざ会場から降りてきてくれて、
私たちツアーの一行とわずかな歓談をしました。
とてもいい思い出です。

野球選手

BCリーグに所属していた選手です。前職の病院が一時期(シーズンオフ)サポートをしていました。
私の部署で一緒に働き、時間のある時はトレーニングのサポートをしました。

とても苦労人で、大学では3番手の投手だったそうです。
それでも夢を諦めずに、地域リーグに。
なんとドラフト5位でプロ野球に指名されました。

トレーニングサポートはわずかな期間でしたが、一緒に働いたのはいい思い出です。
今年引退。医者を目指すそうです。

DeNAドラフト5位

野球チーム

これまで高校野球チーム2校、大学野球チーム1チームサポートしました。
高校野球の1チームは前出のチーム。冬のみですが7年サポートしています。

もう一校は、ミズノを通して所属する団体へ。所属する団体から紹介を受けてサポートをしました。
2年間のみでしたが、強いと言われているわけが、少しわかった気がします。
甲子園にも観戦に行きました。
母校でもあるので、いずれオファーがあればと思っています。

7年サポートしているチームがそこに追いつき、追い越すことが私の目標でもあります。
もう少しです。

大学の野球部もありました。
今はサポートしていないのですが、もう少し続けたい気持ちがありました。
自分で営業に行くことがないので、それまでかもしれませんが、
オファーがあれば引き続きやってみたい事でもあります。
通年を通してのサポートが条件ですが。

 

以上、一部を紹介しました。

 

やったことがないスポーツをサポートする厳しさ、楽しさ

自分が本格的にやったことがないスポーツのサポートをすることは難しいことです。選手の繊細な感覚がわからないからです。
しかし楽しいことです。この仕事をしていなければ、経験もしなかったことです。

 

以前は、自分がやったことがない、
もしくは授業のレベルでしかやったことがない競技から
仕事の依頼があれば、少しビビっていました。
ルールもよくわかりませんし、専門用語やプレーなどもわからないので。

競技技術の感覚もわかりませんし、選手が求めていることもわからない気がしたからです。

しかし、最近はあまりビビらなくなりました。
理由は、その感覚はわからないものだと思うようになったからです。

子どもの頃から時間を費やしてやってきた競技を、
少し勉強したからと言ってわかるはずがないのです。

ではやったことのある競技ではどうか。
これも微妙です。
この競技で日本一になった、オリンピックに出たとならば別ですが、
競技成績もそこそこなのに、トップ選手の感覚がわからないでしょう。

もし過去によい成績を残しているとしても、
その感覚を上手く選手に伝えることができるかは、また別の話になってきます。

そのことを考えると、競技のことを知っているには越したことはないですが、
あまり気にしなくてもいいのではないのかという結論に。

まして、技術を教えるスキルコーチではないのですから。
監督も選手も求めていませんし。

依頼があれば可能な限り勉強して、最低限の言葉や、スタイルを理解すること。
それを踏まえて、基礎的なトレーニングをサポートすればいいと理解したのです。

やったことがある競技、やったことのない競技を問わず、
トレーニングをサポートすることは責任が伴います。
選手にキツいことを要求するのですから。
そしてそれは自分にとっても厳しいことでもあります。

しかし、自分一人だとできなかった競技、あまりよく知らなかった競技を、
選手を介して携われるのはとても楽しいことです。

 

【編集後記】

昨日は友人と食事会。今夜はウエイトリフティング仲間と忘年会。
連日ですが、誘ってもらえることに感謝です。
雨さえ小降りになってくればいいのですが。
今夜もタクシーがつかまるのかが心配です。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・鉄板中華 たんぽぽ
・麺屋 うぐいす
・フランス

おしらせ 2  
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