まずはトレーニングの楽しさを知ってもらう。バスケットクラブの体験会。

バスケットクラブの体験会に参加してきました。
私は年代やレベルを問わず、競技をするには、競技練習のほかにカラダを鍛えるトレーニングが必要だと思っています。しかし、トレーニングの必要性はすぐには伝わりません。まずはトレーニングの楽しさを体験してもらうのがいいのではないでしょうか。

入会希望の小中学生と高校バスケット部

バスケットボールクラブの体験会

9月から活動をはじめるバスケットボールクラブ。入会希望者のための体験会が開かれました。対象は小中学生。バスケットボールだけではなく今後実施していくトレーニングも体験してもらいました。

 

クラブの代表は、私が以前トレーニング指導していた国体強化チームの選手でした。
選手を引退後、地元地区のバスケットボールのレベルが県内では低く、何とかしたいと思い、
今回クラブを立ち上げました。
バスケットが盛んな地区にも関わらず、なかなか結果が出ないのを心配していたのです。

クラブの活動の中で、しっかりとしたトレーニングを導入し、高校までつなげるという理念が
あります。高校も協力してくれるそうです。

それに私も賛同して、わずかではありますが協力することにしたのです。
2時間弱の体験会。最初の40分がトレーニング体験です。
トレーニングに対するクラブの意気込みが違います。

体育館を借りている高校の生徒16人も参加。合計25人ほどで始まりました。

 

トレーニングの必要性はすぐには伝わらない。まずは楽しむことから

トレーニングの必要性を伝えるのがトレーニングコーチとしての私の仕事です。
しかし、すぐには伝わらないものです。まして40分の体験会です。
説明する時間も少ないですし、できることも限られています。
それならば、たくさんカラダを動かして、楽しんでもらうのも方法です。

 

小中学生だけかと思いましたが、高校生も参加するとのこと。
25人を超える人数になりました。

私は年代が同じならばそれに越したことがないのですが、
小中高生が混じっても平気です。
説明をするときの言葉の使い方をそれぞれ変えなくてはいけないのが少し
めんどうですが、やる内容はあまり変わりません。
(昨年は幼稚園児から指導者まで120人を一斉指導しました。柔道でした。)

人数が多くなると盛り上がりますし、楽しいですから。

やった内容は、

6秒間ステップ

6秒間、全力で(素早く)いろいろなステップを踏みます。
ラダーではありません。ラダーはここ5~6年まったくやっていません。

ハーキーをしたり、小刻みジャンプをしたり、足を入れ替えたりするなど
15種目ほどやります。たかだか合計2分弱ですが、息が上がります。
姿勢が悪くならないためには視線が大切です。
合言葉は「Look up」です。高校生は気にいったのか、みんな口々に言っていました。

動的ストレッチ

移動をしながらストレッチをします。片方の膝を抱え込んだり、お尻を伸ばしたり、飛行機のようにバランスをとったりします。

片脚になるストレッチを多く取り入れ、必ず3秒間バランスをとるようにします。
「立位+片脚+バランス」は効率よく鍛えることができます。

柔軟性に欠ける生徒、バランスをとることが苦手な生徒がすぐにわかります。

コンビネーション

徐々に難しくしていきます。

右脚のみで(左脚も同じ)
①もも上げ
②股間節の回旋
(後ろから前に)
③ストレートキック

右脚のみで(左脚も同じ)
④コンビネーション①→②→③

⑤連続 右脚①→②→③→左脚①→②→③

リズム感が問われます。

ロコモーショントレーニング

足の運びのトレーニングです。

・歩く
・走る
・スキップ
の基本動作に

・シャッフル
・キャリオカ
をプラスします。

移動方向は
・前方向
・後ろ方向
・横方向

何通りもの足の運びのトレーニングができます。

個人差が出てきますが、できてもできなくても盛り上がってしまうのが特徴です。
参加者にできないことを気にさせずに、バンバンやるのが指導上のテクニックです。

そんなことを、40分間、一気にやりました。
運動量はかなりのものです。決して楽ではないのですが、
やったことのない動きもあるので、疲労感はあまりありません。

イメージとしては、40分間連続で踊りまくったといった感じでしょうか。
ダンスやエアロビをした後の感覚に似ています。

楽しいトレーニングもある

今回は40分の体験会ですから、あえてインパクトがあって、
楽しそうなトレーニングを選びました。

 

参加してくれた小中学生や高校生は汗だくになっていました。
かなり動きましたから。

そして気を使って言ってくれるのもあるでしょうが、多くの参加者が
「きつかったけど、楽しかった」と言ってくれました。
ある高校生には「今度から部活でみてくれるんですか」と、うれしい質問。

多少なりとも成果はあったかなと。。
保護者の皆さんも熱心に動画を撮っていました。

トレーニングは競技練習と違い、単純ですし、きついし、
コツコツやらなければいけません。
しかし今日のように楽しいトレーニングもあります。
参加者にはそのように伝わったでしょうか。

 

「このクラブに入るとトレーニングがもれなく、付いてくる」
と思ってもらえれば最高です。

今後たくさんの入会があって、小中学生の頃から、
きっちりトレーニングをするバスケットボールクラブになれば
うれしいです。

 

【編集後記】

道がすいていて、体験会のあった高校まで40分で行くことができました。
平日の夕方になると時間が読めないので、はじめのうちは時間に余裕を
持って向かわなくてはいけません。
講師時代は4年ほど小松市方面で仕事をしていました。
小松市には縁があるのかもしれませんね。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・Amazon Prime video バトルシップ

 

おしらせ 2  
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