一回きりの65人同時サポート。こだわりと割り切り

一回きりのトレーニングサポートをしました。人数は65人。
集団サポートではこだわりと割り切りが必要です。

*65人の高校生たち

65人

県内と県外のいくつかの高校が集まり合宿を行いました。
合宿2日目。
私のトレーニング時間が設けられました。
競技練習のあと70分間。
はじめて会った65人の高校生たちでした。

私は普段、高校の部活動や社会人チームをサポートしています。
どちらも人数はそこそこいます。
大人数の一斉サポートはいろんな面で気を使いますが、
これまで時間をかけてきました。

私の意図していることや、考え方を時間をかけて
伝えているので人数が多くても、やりにくさはありません。
(理解してもらえるように日々、精進していますが)

しかし、はじめての相手、プラス大人数は少し難しく。
そして「一回きり」がつくとさらに難易度が上がるのです。
今回はまさにそれでした。

2016年に1度、210人を一斉にトレーニングサポートをしたことがあります。
はじめての経験でしたが、人数が多すぎて、まるでライブ中のアーティストのようでした。
(ライブをしたことはありませんが)

そのあと60人ほどのサポートが2回。
ともに大学生のクラブでした。

今回は久しぶりの大人数。
たいへんな面もありましたが、過去3回の経験を踏まえ70分間、
やり切ることができました。

「こだわり」を持っこと、そして「割り切る」ことができたからです。

 

こだわり

大人数のサポートで「こだわっている」ところです。

 

みんなが聞こえる声のボリューム

とうぜんのように思えるでしょうが、まず、
「みんなが聞こえる声のボリュームで話す」
でしょうか。

会場は外だったり、室内だったりするのですが今回は体育館。
体育館はあまり声の響きはよくないものです。
そのため、マイクを使うか地声でやるかの選択です。

私は声が大きいので、マイクを使うと、声がさらに響いてしまいます。
聞きづらくなるのでマイクは使わないようにしています。

そのため、みんなの中を歩き、一か所にとどまらず話すようにしています。
まったく聞こえないのと一部聞こえるのは違いますから。

 

必ずアイコンタクトか一言

たとえ70人以上でも、必ず全員に一言か、アイコンタクトをとるようにしています。
(前述の210人のときは初めてのことだったので、まだできませんでした)

よい動作なら
・ナイス!
・グッド!
・OK
など、一言、声かけをしますし、目が合えばサムアップ(グッドボタン)
ポーズです。

NG動作なら
・もう少し○○
・惜しい、ここ注意しよう
・ここ意識!といってふれます。

もちろん「ふれますよ」のひとこと。サポート中、忘れないために
です。

全員へのちょっとしたコミュニケーションでもあります。

 

デモンストレーションは10人ほど同時にやってもらう

デモンストレーションは私だけではなく、10人ほど同時にやってもらいます。

私ひとりがデモンストレーションをするのは一番簡単ですし正確です。
しかし、大人数の場合、うしろの人はよく見えません。
「見えるところに集まってください」といっても集まりませんし。
(特に初めての集団では)

10人ぐらいを選び、私がその10人に声をかけてやってもらいます。
私も10人ぐらいなら目が届きますし、声かけもしやすいですから。

その10人がやっているのを見たあと、自分の場所に戻り各自でやってもらいます。
その間に、デモンストレーションをしてくれた10人に
次の種目を事前に練習してもらいます。
それを数回やったあと、また違う10人を選びデモをやってもらうのです。

これは苦肉の策から生まれた、大人数のときのテクニックです。

このようなこだわりがあります。

 

割り切り

「割り切り」という言葉は少し悪いイメージがあります。
が、大人数のときはある程度の「割り切り」は必要です。

 

「右・左」などは気にしない

たとえば、何度、
「まず右足を出して右からやってみましょう」
といっても、逆の方を出す人がいます。

何度も言ったのにも関わらず、です。
「右・左」のまちがいは当たりまえで、

・逆の手でつかんで
・真横に
・上から下へ
・ゆっくり
・これはしないように
・右に回って
などと言っても、全く逆、もしくは全く違うことをやる人が
ある程度の確率でいるのです。

以前は気にしていましたが、今は多少の違いであれば見逃しています。
(危険があれば別ですが)
全部訂正していればテンポも悪くなりますし。

 

集中していなくても気にしない

全員が集中して聞いてくれればいいのですが、それはないと割り切っています。
私のカリスマ性やスター性があれば違うのでしょうが、人の集中力はそんなものです。

まして

・知らない人
・信頼関係がまだない人
・競技練習で疲れている
・トレーニングが苦手
・そもそもじっとしていられない
など。

それぞれ、その人にはその人の事情があるのですから。
そしてお金を払って受講するセミナーでもそんな人は一定数いますし。
私が逆の立場でも、ずっと集中している自信はありません。

 

素直じゃなくても気にしない

ひと声かけても、あまり反応がなかったり、同じことを繰り返す人がいます。
「○○でしょ」
と声をかけても
「別に……。」と。

「素直じゃないな」と内心思いますが、そんなものだと割り切っています。
お年頃ですから。

そんな割り切りも必要です。

 

*****
このように大人数の一斉サポートの場合、
「こだわる」ところと「割り切る」ところを持ってやっています。
短時間の中ですべて伝わればいいのですが、それは難しいものです。

だからといって「割り切って」ばかりではいけません。
伝わる率を少しでも高めていくようにしなければダメなのです。

言葉やデモンストレーション方法など伝わるように工夫していくことが必要です。

「なぜなら、プロだから」
その気持ちでやっています。

 

 

 


■今日のあとがき
4/28(日)朝のルーティン。
8時前に野球場に行き、ウォーミングアップなどを
スタンドで見学。
9時からサポート高校の試合でした。
残念ながら1回戦敗北。
夏に向けてトレーニング再開です。
夕方からは医王山スポーツセンターへ。
「高校ウエイトリフティング部、医王山交流キャンプ」での
トレーニングサポートでした。
約70分間しっかりカラダを動かしました。

 

■Something new Once a day
(一日一回新しいことを)
・スエットワイドパンツ MUJI
・医王山スポーツセンターでサポート

おしらせ 2  
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