3年間グランド整備で終わるのか、エースで4番、で終わるのか

3年間グランド整備や観客席での応援で終わるのか。
3年間エースで4番、で終わるのか。まさにジレンマです。*試合前のグランド整備

 

春の大会スタート

高校スポーツは春の大会が始まっています。
まだ、夏の大会や競技によっては冬の大会もあるとはいえ、新3年生にとっては
残りあと数回の試合です。

レギュラーに選ばれ、大活躍できれば、思い残さず高校3年間の部活動を終えることができます。
(優勝するとなると数はぐんと減りますが)

そうであれば大学や社会人でも競技を続ける人も多いでしょう。
もちろん、新しいところから誘われたり、推薦をうけたりすることも。

しかし、3年間、必死に取り組んだものの、残念ながら、
一度も公式試合にで出たことがなく、終わる人も多いでしょう。

その中には
「もし、あの高校に行っていれば」
「もし、あのチームに行っていれば」

「レギュラーだったかもしれない……」
「試合に出られたかもしれない……」
そう思う人も多いのではないでしょうか。

 

ジレンマ

まさにジレンマです。

2つの選択肢があり、どちらを選べない状態のことをそういいます。
(本来の意味は「1つを選べば、もう1つはマイナスの結果になる」ということですが)

そんなジレンマを抱え、決断してきたもしくは今から決断する、
そんな人もいるのではないでしょうか。

保護者のジレンマ

子どもに相談されれば、保護者の方も迷うでしょう。

「本人のやりたいように、そして思うようにさせてあげたい」
と。
そのように思っているでしょうが、まだまだ子どもの中学生。
保護者の方も悩むのではないでしょうか。

やはり、レギュラーに選ばれ、試合で活躍するわが子を観たいでしょう。
そして、わが子もその方が楽しいだろう、と親なら思うものです。

私の友だちは、子どもの進学先を「特待生」にこだわっていました。

特待生といっても
・授業料+部活動費、すべてが無料
・部活動費が無料
・寮費も無料
など、条件はいろいろあります。

余裕のある家庭でしたから、おそらく免除がなくても金銭的に大丈夫だったでしょう。

しかし、特待生にこだわっていたのは、レギュラーに少しでも近いからでした。
もちろん実力の世界ですから、特待生でもレギュラーになれないかもしれません。

それでも特待生であれば、高校も部もわが子にお金をかけているわけです。
もし同じレベルだとしたら、お金をかけてきたわが子を選ぶだろうと。

だれもが思うことです。

 

本人のジレンマ

本人もジレンマを抱えることになります。

「強いチームにいって、レギュラーになって全国大会で活躍したい」
「でも、うまい子が集まるのでレギュラーになれないかもしれない」
また
「弱いチームだとレギュラーにれるかも」
「でも1回戦負けばかりのチームだし」

など。
強いチーム、それほど強くないチームで迷うのです。

親に相談すると、
「やりたいようにしなさい」と言われ、迷ってしまいます。
そして、どちらかのチームをすすめられても、
「それでいいのか」とさらに迷ってしまうのです。

まさにジレンマです。

私は高校も大学も強いチームを選びました。
その結果、
高校はほんの数回だけ出場。
大学は公式戦、1回も出場できませんでした…。

そんな私ですから、ジレンマを抱えた中学生や高校生の気持ちが
わかるような気がするのです。
(あくまでも「気がする」だけかもしれませんが)

 

結局、だれにもわからない

2つのジレンマ。どちらを選べばいいのか。
結局だれにもわからないことです。

よく
「鶏口(けいこう)となるとも牛後(ぎゅうご)となるなかれ」

「犬になるなら大家の犬になれ」

などといいますが、野球を例にすると
「3年間グランド整備をするのか、応援席でおくるのか」
「エースで4番、でおくるのか」
でしょうか。

うまいたとえかわかりませんが、どちらがいいのか、それはだれにも、
わかることではありません。

期待を背負って名門チームに入っても、レギュラーに選ばれないかもしれません。
「レギュラーになれなくてもいい。強いチームに入りたい」
と思い入部してみるとレギュラーに選ばれた。
そんなこともあるでしょう。

そして
「活躍できるだろうと思い、チームに入ったけどレギュラーになれなかった」
「エースで4番だったけどいつもコールド負け」
など。

チームに入り、やってみなければ、わからないのです。

私はトレーニングコーチとして、いろいろなケースをみてきました。
そのため、4月や8月(多くの3年生が部活動引退)のとき、
今日の題名のことをいつも思うのです。
(保護者に相談されますし)

答えは、結局だれにもわかりません。

入部のとき、仮に約束があったとしても、監督が変わったり、
学校やチームの方針が変わったりするかもしれません。
そして、けがをしてしまうことも。

ではどうしたらいいのか。
トレーニングコーチの私が言えること。

「レギュラーだろうとなかろうと、やりきる」
「ケガをしないように3年間を乗り切る」
でしょうか。

「日々、競技のスキルみがきや練習をやりきる」こと。
「トレーニングでケガをしないじょうぶなカラダをつくる」こと。
ではないでしょうか。

今の春大会。
レギュラーだろうとグランド整備、応援組だろうと、私も応援しています。

*2024.04春大会

 

 

 


■今日のあとがき
4/27(土)朝のルーティン。
ファミレスで少し仕事。午後からは
小松市でサポートチームの観戦。
今回も圧勝でした。いつもは試合が終わった瞬間
帰るのですが今日はホーム最終ゲーム。
来季移籍選手、今期引退選手のセレモニーがあったので
最後まで観戦しました。
小松市から戻りウォークキング。
入浴のあと、懇親会会場へ。
29日に行う「高校合同合宿中のトレーニングサポート」
その先生方と顔合わせを兼ねていました。
ノンアルコールで2時間参加。
楽しい時間でした。

 

■Something new Once a day
(一日一回新しいことを)
・義経アリーナで初観戦(小松市)
・いたちゃん 田上町店

 

おしらせ 2  
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