わかりやすいデモンストレーターの条件。大げさにできる。ものまねができる。何回もできる。

人に運動の師範を示すデモンストレーター(デモンストレーション)。わかりやすいデモンストレーターの3つの条件は、①大げさにできる②ものまねができる③何回もできる
です。

*タイガーのデモンストレーション

 

 

わかりやすいデモンストレーション

トレーニングの現場では、サポートしている選手たちにデモンストレーションをする場面が多くあります。
かっこいいデモンストレーションだけではなく、わかりやすいデモンストレーションができるようにしています。

 

言葉だけで、こちらの意図する動きや、トレーニングフォームができれば
それに越したことはありません。
言葉のみで、選手たちに正しく伝わり、動きを修正できるのは理想ですが、
なかなかそうはいかないものです。

一度やってみせて、こんなものだと伝えることも時には必要です。
これがデモンストレーションです。

デモンストレーションはお手本を示すことですから、かっこよさが必須です。
誰もかっこ悪いまねをしたくないでしょうし、かっこ悪ければお手本にもなりません。

しかし、かっこいいデモンストレーションだけでは、初心者や初級者はうまく伝わりません。
かっこいい動きは、洗練されていて、流れるようで、素早いからです。
かっこいいとは直感でわかりますが、ではどうすればいいのかイメージができないのです。
目がついて行かないのではないでしょうか。

かっこよくみせるデモンストレーションも必要ですが、初心者や初級者でもよくわかるデモンストレーションが大切です。

わかりやすいデモンストレーターの条件

デモンストレーションをする人をデモンストレーターと言います。
わかりやすいデモンストレーションができるデモンストレーターの条件をまとめてみます。

 

大げさにできる

大げさな動きができることです。

 

うまい動き、いわゆる洗練された動きは、ムダがなくスマートです。
洗練されているからこそ、うまい動きなのでしょうが、初心者、初級者にはよく見えません。

デモンストレーターは強弱をわざとつけて、大きくみせることを求められます。
素早い動きや小さな動きの変化は、上級者にしかわからない可能性があるからです。

ゆっくり、大きく、大げさに表現すればわかりやすくなります。
大きな動きの変化は、初心者や初級者そして中級者にもわかりやすいものです。

少しオーバーに、そして大げさにして、ちょうどいいのかもしれません。

ものまねができる

よく間違いやすい危険なフォームのまね。その人のフォームをまねすることができれば、分かりやすく伝えることができます。

 

デモンストレーターですから、うまい見本はできて当然です。
人に教えるのですから、自ら練習をしているでしょうし、師範するための試験も
受けているかもしれません。

うまい見本と下手な見本、2つの見本もみせることです。
いわゆるGoodとBadを比較してみせることができれば完璧です。

そして「今のあなたはこんな感じです」と、ものまねをすることができれば、
言葉で説明するよりもわかりやすいです。

完璧にまねをして、相手を落ち込ませる(傷つける)こともあるので
「大げさにやると……」と言ってください。
「こんなにひどくはないですけどね」と付け加える配慮もしましょう。

うまいデモンストレーションも必要ですが、下手なフォームのものまねも大切です。

 

正しい動きが何回もできる

正しい動きを何回もデモンストレーションできることが求められます。

 

デモンストレーションのたびに動きが違っていれば選手は混乱してしまいます。
何回みせても同じ動きができることが必要です。
それを再現性といいます。

1回目の動き、2、3回目と動きと変わらないようにします。

そういった違いは選手にも案外とわかるものです。
1回目ビシッと決めて、2回目はフラッときたらかっこ悪いですし。

先生もできないじゃないかと、思われるかもしれません。

再現性も大切です。

 

やっぱり普段の練習が必要

デモンストレーターだからこそ普段からの練習が必要です。

 

わかりやすいデモンストレーションをするためには、
・大げさにできる
・ものまねができる
・何回もできる

が条件です。

そのためにも普段から練習が大切です。
「こうやってします」と言ってやってみたら

・ふらついた
・失敗した
・できなかった
・ケガをした

では、洒落になりません。
お手本にも見本にもなりません。
選手は何も言いませんが、心では
「なんだ」
と思っている可能性もあります。

そう思われないように、普段から練習をしておきましょう。
選手のように何回もするわけではありません。

ここぞというときに、「バシッ!」とデモンストレーションを
決められるように練習をしておきたいものです。

 

【編集後記】

久しぶりに友人とお茶を。
近況の報告を。
トレーニングの話に関しては
どれだけ時間があっても足りないものです。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・前職場でチームサポートの見学

おしらせ 2  
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