トレーニングを続けるための三つの工夫

競技選手は、競技練習のほかに、ウエイトトレーニングなどの補強トレーニングもやっているのではないでしょうか。

競技練習だけでも、カラダは鍛えられますが、それに加えてウエイトトレーニングをすれば効率的にカラダが鍛えられます。
ケガの予防にもなりますし。
いまでも、「競技練習以外しなくてもいい」という意見の人がいますが、ほんの一握りの人になってきました。
多くの選手や指導者は、競技練習以外の「トレーニング」を取り入れています。

「トレーニング」には、ウエイトトレーニングのほかに、走ったり、ジャンプしたりするなどたくさんの方法と種類があります。
そんな「トレーニング」を続けるための三つの方法を挙げてみました。

一般の方が、カラダを鍛えるためにやっている、ウォーキングやランニングもトレーニングに含めます。

デッドリフトの一場面

 

1.休むこともトレーニングと考える

トレーニングを続けるための工夫なのに、いきなり「休むこと」を言うのは矛盾していると思いますが、休むこともトレーニングです。

 

「続ける」「継続」「習慣」などは
「毎日行うこと」と思いがちですが、ここでいうトレーニングは「運動」ですから休養が必要です。

自分の体重を使った「腕立て伏せや、腹筋やスクワットを毎日100回」もありですが、おもりを使ったウエイトトレーニングは休息が必須です。

筋肉を鍛えるには、一度筋肉を壊して作りなおさなければいけません。
おもりを使って筋肉に負担をかけるのですから、筋肉は壊れます。
筋肉痛がその結果です。1~2日休むと筋肉痛がおさまる経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

休んでいる間に筋肉が自分で修復をしているのです。
筋肉は賢くて元通りに修復するだけでなく、ちょっとだけ頑丈に修復します。
次回、同じおもりを使っても、筋肉がまた壊れないようにするためです。
これが筋肉痛になりにくくなる仕組みです。

修復をさせるために休むことが大切なのです。

筋肉ムキムキのボディビルダーは毎日トレーニングをしていますが、
筋肉博士が多いビルダーは毎日違う筋肉をトレーニングしています。
ボディビルダーこそ、しっかり休んでいるのです。

「休んでもいい」と考えると、続けるハードルが下がります。

 

2.一気にやらない

続けようと思うと、ついつい張り切ってしまいます。
そんな気持ちをおさえて、一気にやらないようにしましょう。

 

トレーニングを始めたばかりのときや、調子がいいときなどは
頑張ってしまうものです。
しかし続けることが目的ですから、「細くても長く」を目指しましょう。

「太く短く」は、やる気が一気になくなるというイメージがあります。
やる気がなくならなくても、トレーニングを「一気にやること」でケガをしてしまい、長く続けられない恐れもあります。

ケガをしないためにも注意が必要です。
疲労も溜りますし。

一日100頑張って、次の日20よりも
一日60やって、次の日も60ならばどちらがいいのか、すぐにわかるでしょう。

おさえて、おさえてです。特にはじめのうちは。

 

3.「続けること」がトレーニング

続けることがトレーニングと考えましょう。

 

トレーニングを続けることで効果が出てきて、結果もでてくるでしょう。
効果や、結果を出し続けていくには「続けること」が必要です。

「ニワトリが先か、卵が先か」ではないのですが、
「続けるため」のトレーニングをしていかなければいけません。

「続けることは」本当に難しく、強敵です。
私なんか特にそうで、いつも負けばっかりです。
悔しいですが。

「続けること」がトレーニングの一つだと思うとハードルが下がります。

1や2で書いた、「休むこと」も「一気にやらないこと」もOKですから。

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ウエイトトレーニングだけをやっている人は、継続しやすいのですが
競技をやっていて、競技の補強のためにウエイトトレーニングをやっている選手は大変だと思います。
競技練習で疲れているでしょうし、時間もないでしょうから。
しかし、トレーニングを続けてください。

やったからといって、競技が上手くなるとは限りませんが、
適切に行えば、確実にカラダは強くなります。
速く走れる、高く跳べるなどの強さに加え、ケガをしない頑丈な
カラダの強さも含まれます。

「証拠は」と問われれば、
・結果をだしている選手のほとんどが取り組んでいる
こと
・私のようなトレーニングコーチが成り立っている
ことでしょうか。

 

【編集後記】

明日、とうとう我らが地元の高校が甲子園に登場です。
ドラ1候補の奥川君の活躍に期待します。
もちろん今後の野球人生も楽しみなので
ケガだけはして欲しくはありません。

そういった見方をする人も最近は確実に多くなってきました。
トレーニングコーチを仕事とする私たちにとっては
とてもうれしいことです。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・Amazon Prime video「血の轍」1~4話

 

 

おしらせ 2  
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