私たちの用語なんてどうでもいい。選手にわかる言葉で伝えよう。

トレーニングをサポートする仕事をやっていると、難しい用語を使ってしまうときがあります。
同業の方との共通の用語。選手には関係ありません。

*第2版 NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識(NSCAジャパン)

 

「エビデンス…?」

サポートしている高校生や選手には難しい用語は使わないようにしています。
しかし先日、久しぶりに失敗してしまい反省です。

ウエイトトレーニングのサポートをしていたときの様子です。

*****
選手)
「どうしてこっちの方がいいのですか?」

私)
「こっちの方がいいのは○○〇〇だから」
「エビデンスもあるので」

選手)
「・・・・・エビデンス?」

あわてて
私)
「ごめんごめん。科学的根拠のこと。
こっちの方が、効果があると実験で証明されているんですよ」

*****

このような会話でした。

「エビデンス」
最近は学術、科学、医療以外でもよく使われるようになった用語です。
トレーニングの世界でも「根性」から「エビデンス」を求められるようになり、
さんざん使われている用語です。

あたりまえの用語だと思ってしまい、選手にいってしまったのです。
選手は
「私、バカだからわかんなかった……(笑)」
と、おどけてくれましたが。

私の大失敗でした。

 

同業がよく使う用語は、知らない用語

トレーニングに関わる者として、よく使う用語があります。

トレーニングの
・勉強をしているとき
・同業の方と話すとき
・資格試験のとき
・専門書を読むとき
・専門誌を読むとき
よく出てきて、覚えた用語です。

私たちは、よく接する用語なので、なじみ深い言葉でもあります。
そのため、だれでも知っている用語だと思いがちです。

しかしそんな用語、生徒や選手などは知らないことが多いものです。
そして私たちに気をつかい、聞き流してくれることも。

それでは、選手に言いたいことが伝わりません。
サポートされる人にわかる用語やわかる言葉で伝えなくてはいけません。
選手にとって、私たちの同業との共通用語、専門用語はいらないのです。

 

使っていない用語、わかる言葉

選手には使っていない用語をいくつかまとめてみます。

大腿四頭筋

大腿四頭筋は
・大腿直筋
・中間広筋
・外側広筋
・内側広筋
4つの筋の総称です。

選手には「太もも」「ももの前」といっています。
13年間、シニア世代のトレーニングを担当していましたが、
ほとんど使ったことがありませんでした。

ハムストリングス

「ハムストリングス」(「ハムストリング」ということもあります)

ハムストリングスは
・大腿二頭筋
・半膜様筋
・半腱様筋
の総称です。

選手には「太もものうら」といっています。
(先日のブログには「ハムストリングス」を使いましたが)
ハムストリングスに力を入れながら腹筋トレーニングもやってみよう

私たちが思うほど、知られていない用語です。

 

大殿筋

「大殿筋・中殿筋・小殿筋」使いません。
まとめて「お尻」です。

以前、高校生に普通に使っていましたが、あとから
「大殿筋ってなんですか?」
と、聞かれたことがあります。

私は説明するとき、自分のお尻を大げさにたたくので
途中で理解したそうですが。

それ以来「大殿筋」は「お尻」です。

*****

上記の例は、筋肉の名前ですが、
・トレーニング方法
・技術
・種目
・道具
などの名前も、
選手や一般の方には聞き慣れない用語ばかりです。

私たちの共通用語や通称、総称はサポートを受けている方にとっては
関係がありません。
誤解を恐れずにいえば「どうでもいい」のです。

サポートをするときには同業との共通用語、通称、総称は使わないでおきましょう。
その人たちがわかりやすい用語、知っている言葉で伝えましょう。

 

 

 


■今日のあとがき
4/3(水)前日夜、奥歯の詰め物が取れてしまい
いつもの歯科に。開院一番で処置をしてもらいました。
歯科にはすぐに行ける用意をして予約連絡をしています。
ファミレスで仕事、ブックオフで配送済みの本を
受け取り購入。
自宅で続きの仕事でした。

 

■Something new Once a day
(一日一回新しいことを)
・水曜日替わりBランチ
・AREA241-VEST 

 

おしらせ 2  
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