「メタボリックシンドローム」を略して「メタボ」。多くの人は知っています。もう一つは「ロコモティブシンドローム」。通称「ロコモ」と言いますが、残念ながらイマイチ認知されていません。ぜひ「ロコモ」も覚えましょう。
*おじぃとおばぁ あんがま 沖縄国際通りにて
多くの人に知られている言葉「メタボ」
「メタボリックシンドローム」という言葉は多くの人に知られている言葉です。
さて、これらから連想するものは何でしょうか。
・ミクシィ
・ハンカチ王子
・たらこ・たらこ・たらこ
・シンジラレナ~イ
・格差社会
・脳トレ
・エロかわいい
・品格
・イナバウアー
なにか、なつかしいですね。
これは2006年に選ばれた新語・流行語です。
この年はトリノオリンピックがあり、フィギアスケートで
荒川静香さんが金メダルをとりました。
もう14年前になります。
プロ野球が好きな人は覚えているでしょうが、
ヒルマン監督率いる北海道日本ハムファイターズが
北海道に移転してはじめて日本一になった年です。
ダルビッシュ選手もまだ日ハムにいた時代です。
監督の勝利インタビューで、ヒルマン監督が
「シンジラレナ~イ」とお立ち台で叫んだのは有名な話です。
そんな年でしたが、もう一つ選ばれた言葉があります。
これが「メタボリックシンドローム」です。
・ぽっちゃり
・腹が出ている
・太っている
・中年に多い
など、マスコミでおもしろおかしく取り上げられました。
イメージがしやすく、一気に世の中に広まりました。
「私の彼氏、メタボなのよ」
「最近、腹出てきた。メタボかな」
「家の猫、動かないからメタボなの」
など、冗談まじりに言っているのをよく聞きました。
「メタボ」は一気に世の中に認知されました。
2007年の新語・流行語は
2007年の新語・流行語大賞は「どげんとせんといかん」と「ハニカミ王子」でした。
2007年は新潟中越沖地震があった年です。
そのほか、「どげんとせんといかん」と言って立候補して当選した
宮崎県知事のそのまんま東さんの言動が、連日報道されていました。
そんな年でした。
新語・流行語トップ10の残りは
・消えた年金
・どんだけ~
・食品偽装
・鈍感力
・ネットカフェ難民
・猛暑日
・大食い
・そんなの関係ねぇ
です。猛暑日はこの年からよく使われるようになったんですね。
ちなみに「ハニカミ王子」はプロゴルファーの石川遼さんです。
前年、甲子園で大活躍した斎藤祐樹さんの「ハンカチ王子」から
「○○王子」はちょっとしたブームでした。
そんな2007年に日本整形外科学会がある言葉を発表しました。
それが
「ロコモティブシンドローム」です。
通称「ロコモ」です。
2006年には「メタボ」という言葉が一気に広まり、流行語にもなったのですが、
残念ながら「ロコモ」はあまり広まりませんでした。
13年近く経っても未だに知られていないのが残念です。
最近はテレビでも取り上げられることもありますが、
世の中では、あまりなじみのない言葉には違いありません。
「メタボリックシンドローム」と「ロコモティブシンドローム」
「メタボリックシンドローム」と「ロコモティブシンドローム」をざっくりまとめてみます。
「メタボリックシンドローム」
「メタボリックシンドローム」通称「メタボ」と言います。
「メタボリック」は、代謝のこと。「シンドローム」は症状や集まりのこと言います。
「代謝の病気の集まり」といったほうがいいかもしれません。
内臓に脂肪が過剰についた「内臓脂肪型肥満」で
・高血圧
・高血糖
・脂質代謝異常(高脂血症)
のうち2つ以上基準値を超えていた場合に診断されます。
「内臓脂肪型肥満」を知るには、へそ周りを測ります。
(ウエストではなく、へそ周りなのがポイントです)
男性が85㎝以上、女性90㎝以上が内臓型肥満の基準になります。
この状態だと動脈硬化を引き起こしやすく、
心臓病や脳卒中になる可能性が高まるというのです。
そのため、行政は「特定健康診査・特定保健指導」を行います。
動脈硬化の予防をするための検査です。
「メタボ」は決して肥満をさす言葉だけではないのです。
ロコモティブシンドローム
「ロコモティブシンドローム」の「ロコモ」は運動の器官のことです。
日本名では「運動器症候群」と言います。
「運動器」とは、聞きなれない言葉ですが、カラダを動かすための器官のことです。
骨・筋肉・靭帯・腱・関節などが運動器官です。
総称して「運動器」です。
その運動器が病気や加齢と運動不足により、日常生活に支障をきたし、
将来、介護が必要になる可能性があること。
それが「ロコモティブシンドローム」です。
「ロコモ」になると、転倒し、骨折、それが原因で介護になるパターンが多いのです。
そのため自ら運動器の衰えに気づき、進行を予防するために
運動をしていこうというのが
「ロコトレ」(ロコモーショントレーニング)です。
そして「ロコモ」には自分の衰えに気づくための7つのチェックと
予防するための2つのトレーニングが紹介されています。
このうち1つでも当てはまれば「ロコモ」の可能性があります。
2つのトレーニングです。
「スクワット」と「片脚立ち」です。
下肢の筋力アップとバランス能力のアップを鍛えるのが目的です。
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以上、「メタボ」と「ロコモ」をまとめてみました。
聞いたことがある人は、今一度ここで確認してもらえたらうれしいです。
これまでにブログでも書いています。
⇒指導者のみなさん、ロコモティブシンドロームに気をつけて
⇒「ココからプラス・テン」は合言葉。今より1日10分多く、カラダを動かしましょう。
⇒スーパーオールド(超高齢者)になろう。
世の中の認知度は「メタボ」が「ロコモ」よりも断然うえです。
見た目やスタイルに関わることなので
興味関心が高いのかもしれません。
心疾患や脳卒中予防には「メタボ」予防も大切ですが、
筋肉や関節の衰えによる介護問題も心配です。
そして、
転倒→骨折→長期入院→認知症
も大きな問題になっています。
「メタボリックシンドローム」という言葉を
周りの人に(もちろん世の中に)しっかり認知してもらえるように
広めていきましょう。
それは私を含め運動を仕事にしている人の
使命なのではないでしょうか。
【編集後記】
年末恒例の玄関の掃除と、神棚のそうじをしました。
部屋の掃除はできませんでした。
来年は「モノを使いこなす、ムダなモノは捨てる」でいこうと思います。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
戸板商店 焼肉