すぐにできなくてもいいとあきらめる。あきらめるから続けられる

何かをはじめたとき、上手くいかないこともあるでしょう。そんなときは「すぐにできなくてもいい」とあきらめましょう。あきらめるから続けることができます。

*NGなキャッチ姿勢

すぐにできないもの

「よし!やってみよう」とはじめてみても、最初から上手くいくとは限りません。
上手くできなくて、イライラしてしまいます。
上手くいかなくて、落ち込んでしまうことも。
そしてすぐにやめてしまうこともあります。

すぐにやめないまでも、

・なぜ私だけ
・センスがない
・どうしてできないのだろう
・私にむいていないのかも

などネガティブに考えてしまいます。
せっかく始めたことが嫌いになることもあります。

そんなときは「すぐにできなくてもいい」とあきらめましょう。
そんなものだとあきらめると気が楽になります。

冒頭の写真。彼の場合

冒頭の彼の写真です。

 

彼がやろうとしているのはクリーンのキャッチです。

クリーンのキャッチは、
・ひざ下からバーを一気に引き上げ、鎖骨と両肩の前で受け止めます。
・衝撃をカラダ全体で受け止めるために、お尻をしっかり後ろに引きます。
これが基本の姿勢ですが、写真の彼はすべてできていません。

・鎖骨と両肩の前にバーが乗っていない
・お尻をしっかり引いていない(膝が極端に前に出ている)

今回初めて挑戦したクリーンのキャッチでした。
チームメイトの中には初めから上手くできる生徒もいました。
「なぜできないんだろう」という彼に

「今はできないとあきらめよう。でも続ければできるようになる」と伝えました。

「できないとあきらめよう」と生徒に言うのは教育的配慮がないように思えます。
しかし違います。「今は」できないのです。

その理由です。

彼は首回り、肩回りから背中にかけて柔軟性がありません。
広背筋が硬いともいえます。

広背筋が硬いので肘が高く上がらず、バーを鎖骨と両肩の前に乗せることができないのです。
手首もそれほど柔らかくありませんし。

鎖骨と両肩の前で支えることができないので、仕方がなく手首で支えることになります。
するとバーの重さが前方にかかってしまいます。(重心が前になる)
それを受け止めるには膝を前に出し、膝と太ももの前で支えるしか方法はないのです。
余分な力を使っているでしょうし、手首にも負担がかかっているはずです。

そのため今の彼は正しい姿勢ができません。
今の時点では正しくキャッチすることをあきらめなくてはいけないのです。

ではどうするか。

肩回り、背中から広背筋のストレッチをして柔軟性を向上することからはじめます。
そしてバーを鎖骨の前に乗せられるようにしていきます。

このように、正しいキャッチができるようになるために、肩回りなどの柔軟性を向上させなければいけないのです。

 

「あきらめる」はやめるのとは違う。続けること

彼のように「あきらめる」のはやめることではありません。できるようになるために続けることです。

 

正しいキャッチ姿勢ができない彼は、できないことにイライラしたでしょう。
もしかすると落ち込んだかもしれません。
「なぜ俺だけできない」と。

しかし、できない原因は柔軟性がないからでした。
できないことを無理してやっていてもケガにつながります。

・柔軟性を向上させていくこと
・無理をしない程度にキャッチ動作も練習する

これらをしていくと近いうちにできるようになります。
しっかりバーを乗せることができるようになれば、お尻や膝のポジションも変わってきます。

 

彼に限らず、似たようなことが日常生活でもよくあることです。

・できない原因が、違うところにある。
・できない原因は何かが足りないから。

そんな理由があるのかもしれません。

 

もし何かを始めたとき、上手くいかなくても落ち込まないように。
すぐにやめないでおきましょう。

すぐにできなくてもいいとあきらめましょう。
もちろん続けるためにです。

 

【編集後記】

高校サポートの日。
ウォーミングアップの見直しをしました。
内容は変更せず、精度を上げていきました。
理解できていればうれしいです。

 

【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを

・鳥珍や 神谷内店
・ラーメン太郎
・ある申請
・鴨ねぎうどん

おしらせ 2  
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