小学生にとって足の速い・遅いは重要です。特に50メートル走などの短距離走は運動会などでは花形種目ではないでしょうか。走るのが苦手で残念な思いをしている小学生も多いはず。
今回は「足がちょっとだけ速くなる方法~短距離編~」をまとめてみました。
足が速くなるには
保護者や、監督に「足が速くなるにはどうしたらいいの?」とよく聞かれます。
この質問とセットで「この子、足が遅いんです」とも。
保護者や監督が思う以上に子どもたちは気にしています。
小学生にとって、足が速い遅いは重要だからです。勉強や運動が少し苦手でも足が速ければ一目置かれます。
ちょっとだけ目立つこともできますし。目立つのがあまり得意でない子どもでも「足、速いね」と友だちに言われれば悪い気はしないでしょう。
じゃあ私が「○○したら絶対に速くなる。1位になれる!」と言えばいいのでしょうが、
残念ながら短距離走は素質です。
体格差や天性のものの差で、何もしなくても速い子どもはたくさんいます。走るといった単純な競技はある程度持って生まれたものがありますから。
しかし、すべての子どもたちが、日本1位を目指しているわけではありません。
・今までビリだったのに少しだけ順位が上がった
・列の中では1位だった
・走るのが苦手ではなくなった
などは実現可能です。運動会や競技会参加レベルの小学生は
ちょっとしたコツをつかめば足は速くなります。
足が速くなるためのコツは
・前に進むこと
・走るリズム
・腕ふり
です。そのわけと具体的な練習方法をみていきましょう。
走るのが遅い原因
速く走れる原因よりも、走るのが遅い原因を話していくほうが
わかりやすいのではないでしょうか。
足が遅い人の走る姿はイメージしやすいですから。
前に進まない
足が遅い人はみんな前に進んでいません。前に進まないのですから当然、
走る速度は遅くなります。
足が上がっていないから、ももあげの練習をする。地面を強く蹴る。
などの練習をしても力が入ってしまい、前に進みません。
ももあげや、地面を強く蹴ることは重要なテクニックです。
力を抜いて前に進むことができるような状態ならばそれらは生きてきます。
走るリズムが悪い
足の速い人はリズムがとてもいいです。競馬中継の競走馬の走りは
とてもリズムがいいのと同じです。犬や猫の走る姿も自然です。
馬は「パッカパッカ」ですし犬や猫は「シャー」といったイメージでしょうか。
動物は生死がかかっているので、走るのが「遅い+リズム悪い」のはいません。
人にとって走ることは直接生死にかかわらないので、
全員に走る技術は備わっていないのかもしれません。
もちろん2足歩も関係しているのでしょうが。
足の遅い人は誰が見てもリズムオンチです。
腕を振っていない
リズムにも関係しますが、遅い人は腕振りもバラバラです。
全く振っていなかったり、左右バラバラだったり、肘が伸びていて
甲子園入場行進のように走っている人もいます。
腕振りは、カラダの左右のブレを抑制しつつ利用しています。
カラダを前にスムーズに運ぶ役割もしています。
足の速い人で腕ふりをしない人はいません。
走ることは複合動作ですから、まだたくさん原因はありますし、
複雑に絡みあっています。ここでは上記の3つだけを簡単にまとめました。
速く走るための練習
では、速く走るための練習方法を挙げてみます。
その場連続ジャンプ
その場で連続ジャンプをします。速く走るためには地面をしっかり蹴らなければいけません。
正式には地面を「蹴る」とは言わないのですが、分かりやすいので蹴るという表現を使います。
走ることは前に進むこと。ジャンプは上に跳ぶことです。
2つは違うようですが、関係があります。
上に跳んでいる角度を少し横に傾けると走る角度になります。
90度が45度に変わったイメージです。そのためジャンプの練習は必要です。
ジャンプは一回一回力をいれるのではなく連続ジャンプです。
高く跳ぶ必要はありません。膝もあまり曲げる必要がありません。
腰に手を当てます。1本の棒がジャンプする感じです。
鉛筆で机を素早くノックするイメージです。
縄跳びでもいいです。(2重跳びや交差跳びではなく1重跳びをできるだけ速くします)
縄跳び走
もし公園や運動場、体育館などスペースがあれば「縄跳び走」をします。
「縄跳び走」とは縄跳びをしながら走るのです。
「上にジャンプ+前に走る」をミックスした練習です。
リズムも必要ですし、縄に引っかからないようにジャンプしなければいけません。
さらに前に進むといった複合の動作を自然にします。
私はこれが一番手ごたえを感じています。
もし仮に「一発で速くなる方法」を言えと脅されたらこれを言います。
スキップランニング
スキップが上手くできない小学生も少なからずいて驚くのですが、
スキップは運動の基本です。
それに加えて走るのですから「縄跳び走」の違ったバージョンです。
高く上にスキップさせるのではなく、速く前に走るのです。
「スキップラン鬼ごっこ」などは私の鉄板ネタです。
大人のウォーミングアップにも使います。
腕振り練習
立った状態から片脚を軽く後ろに引きます。運動会の「位置について」のポーズです。
肘をまげて、小さい「前ならえ」をします。この角度は変えません。
手には生卵を持っているイメージです。つぶしても、落としてもいけません。
腕を交互に振ります。前に振るのではなく後ろに引くイメージです。
肩をリズムよく上下するのもいいかもしれません。
指先は鼻の前です。
「鼻くそをズボンのポケットにしまうように腕を振る」のです。
小学生男子は喜びます。
腕振りはリズムを生み出し、カラダをまっすぐ前に運びます。
3メートル先の犬を追いかけるイメージ
3メートル先の犬を追いかけるイメージで走ります。犬でなくてもかまいません。
スタートから前を見すぎると状態が立ちすぎてしまいます。
そうするとブレーキがかかるのです。
先ほど連続ジャンプで言った45度の角度が大切です。
顔を上げるのではなく少し前を見るのがミソです。
100メートル走ではそれだけではいけませんが、50メートル走であればいいかなと。
そして余裕があれば、心の中で
「待て!待て!待て!→まてぇ~!まてぇ~!→まってよぉ~!」
とはじめは短い言葉で追いかけて、だんだん長い言葉で追いかけます。
はじめはピッチが短く、だんだん長くしていきます。
口に出して走れば効果大です。
以外に盛り上がります。
走るギアを上げるイメージです。
以上、これらをやってみると、足は少し速くなります。
速くならなくてもかなりの運動量です。
トレーニングにもなります。
ぜひ小学生がいる保護者の方、指導者の方、試してみてください。
もちろん高校生や大人の方も。。
足が速いデメリットはありません。
【編集後記】
連日の猛暑から大雨と極端ですね。
しっかり運動をして体調を整えなくてはいけませんね。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・あるオファー
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