毎回、倒れこむまでトレーニングをするのはトレーニングコーチの自己満足。選手の自己満足

毎回、倒れこむまでハードなトレーニングを課すのはトレーニングコーチの自己満足です。そして選手の自己満足でもあります。

大阪にて*大阪にて

効果があるのはきついトレーニングか

トレーニングはキツイほうが効果があると思いがちです。もちろん時期やタイミングによって必要なときもありますが、あくまで計画されたうえでのことです。

しかし、毎回倒れこむまでハードな練習をしている場面をよく見かけることがあります。
毎回です。
監督や技術コーチ、トレーニングコーチは選手がキツイことをやっているほうが、効果が上がり、体力がつくと思っているのかもしれません。

プロ野球は一斉にキャンプインしました。
キャンプの様子をスポーツニュースなどで見かける機会も増えてきます。
毎年のお決まりは、有名選手が叱咤激励のもとハードな練習をやりぶっ倒れるシーン。
有名選手がハーハーやってグランドに大の字になって転がるのは絵になります。

プロ野球のキャンプだけではなく、毎回練習の最後はハードな練習を行い、倒れこんで終わるチームもあるわけです。

動画などでもそんなシーンをよくみかけます。
チーム、個人(パーソナルトレーニング)に限らずです。

パーソナルトレーナーがカウントを叫び、クライアントがヘロヘロになっているシーンです。
ときどきならば、そんな時期なのかと思うのですが動画アップは毎回です。
いつもそんなシーンをアップしているのですから、毎回そうだと想像してしまいます。
絵になるからかもしれませんが。

オールアウト(倒れこむまで)するまでトレーニングをさせるのがその方の手法のひとつかもしれません。

考え方はそれぞれです。どんな目的でやっているかわからないので、それに対してコメントはしない(できない)立場なのですが、私なら毎回そんなプログラムは組みません。

毎回、倒れこむまでのキツイトレーニングは効果が少ないと思っているからです。

毎回、倒れこむまでトレーニングをするデメリット

毎回、倒れこむまで追い込むキツイトレーニングはデメリットもあります。

効率的ではない

トレーニングには目的があります。

たとえばカラダを大きくしたい場合。
筋肥大が目的です。最高に扱うことのできる重さの67%~85%で、回数は6回~12回やると効果的だといわれています。

たとえば瞬発力を高めたい場合。
筋力やパワーの向上が目的です。
最高に扱うことのできる重さの85%以上で6回以下が効果的です。

このように重さや回数、ここでは書きませんでしたがセット数やセット間の休憩時間まで目的に応じて違いがあるのです。

すべてにおいて15回や20回など多くの回数を毎回やるのは目的に合っているでしょうか。
効果的とはいえません。

ケガの危険性が高まる

毎回倒れこむほどトレーニングをするとケガの危険性が高まります。
毎回倒れこむまでやるわけですから、最後のほうは疲労困憊の状態です。

その状態で、トレーニングを続行するとフォームが乱れます。
正しいフォームで行わなければ関節や筋肉などに負担がかってしまいます。
ケガの予防もトレーニングの目的ですから、ケガにつながるリスクは少なくしなくてはいけません。

よく、「疲労した状態でどれだけ力が出せるかを鍛えている」と言いますが、疲労困憊の状態だと必要な力は発揮できるでしょうか。
気持ち(強い心)を鍛えることとはまた違います。

筋肉がフレッシュな状態できっちりしたフォームでトレーニングを行う。
それが理想です。

コーチも選手もやった気になる

ハードなトレーニングはコーチも選手もやった気になってしまいます。

コーチ(監督、技術コーチ、トレーニング)はどうしてもキツイトレーニングが効果的だと思ってしまいます。
いわゆる「やった感」です。

特にトレーニングコーチは監督や技術コーチから評価される立場です。
選手がラクラクとトレーニングをしているとします。
すると監督から「甘やかしているのではないのか」と思われるのではないかと心配になります。

しっかり理由を言えることができればいいのですが。なかなか言えない人もいます。
甘やかしていると思う監督もどうかと思うのですが。

選手もやった気になります。
キツイことをしているのですから当然です。
フォームが崩れようが、精度が落ちようが言われた回数をクリアーしたのですから満足です。

やった感が生まれるのはムリもありません。

双方の満足感が一致するのです。
決して効果的ではないのに……です。

 

毎回倒れるまで鍛えるトレーニング

毎回倒れるまで追い込むトレーニングは効果的ではないと書いてきました。

 

毎回、オールアウトするトレーニングは効果的ではありません。
トレーニングの目的に応じていませんし、フォームの乱れにつながり、効果的ではなくそれに加えてケガの可能性が高まります。

そして効果的ではないのにも関わらず「やった感」が得られることがデメリットです。

どうしてもキツイトレーニングは効果が出ると錯覚してしまいがちです。
監督も技術コーチもトレーニングコーチもです。
そしてキツイことをしている選手もそうです。

トレーニングを主導しているのはトレーニングコーチですから責任は重大です。
錯覚に陥ることなくサポートしなくてはいけません。
監督などに「甘やかしている」と思われないように自信を持ってサポートと説明をしなくてはいけないのです。

一番損をするのは、キツイことをやって、効果が少ない選手です。

トレーニングコーチは決して毎回倒れるまで追い込むトレーニングをして自己満足に陥らないようにしましょう。

 

【編集後記】

昨日の気疲れのせいでしょうか、たっぷり眠ることができました。
久しぶりに昼寝も。
Amazon prime videoを見ていましたが、何回も眠ってしまい
1時間45分の映画を最後まで見ることができませんでした。

あまり生産的な時間ではありませんでしたが、そんな日もあります。

 

【昨日のOnce a day] 一日一回新しいことを

・試験官
・近江町市場 青海苔

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