ケガは突然やってくる。ケガを予感するときもある。

病気と同じで、ケガは突然やってきます。しかし、不思議なことに、ケガをする前に、何か胸騒ぎや嫌な予感がするときもあります。
そんなときは、直感を信じてやめみるのも方法です。

一年間左足首に入っていたボルト*一年間、左足首に入っていたボルト

 

2013年1月9日のできごと

今から7年前の1月9日(水)、大きなケガをしてしまいました。

 

7年前は1月3日より出勤をし、半休もありましたが、
9日が2013年になって初めての休日でした。
今年とは違い、当時、白山麓スキー場には年末年始も雪があり、私は4回目のスキー&ボードの日でした。

スキー場は金沢セイモアスキー場。石川県白山市にあるのに、なぜか金沢がついているスキー場です。
プロスキーヤーの三浦雄一郎さんが監修・設計に関わったスキー場で1987 年にオープンしました。

私の大好きなスキー場で、これまでで一番滑ったことのあるスキー場です。
その年の前のシーズン(2011‐2012)はスノーボードを中心に、20日間は滑ったスキー場でした。
スキー学校の所属は違いましたが、何度もスキー教室のインストラクターもしたことがあるので、とても思い入れのあるスキー場です。

そのスキー場で、スノーボードの練習中、転倒をして骨折。
足の脛骨骨折、足首の関節の中も骨折し、内くるぶしと外くるぶしが少し離れたのです。
脛骨の骨折はよくあることですが、関節間が広がったのは重傷です。
当時の直接の上司である病院院長が、「ちょっと厄介だね」と言うくらいでした。

結局、即入院。次の日が手術、1週間入院、その後自宅で2週間ベッドでの生活でした。

1月そうそう、驚きのスタートだったのです。

胸騒ぎ、嫌な予感はあとでわかるもの

そんな大けがをした1月9日、朝から嫌な予感がしていました。とは言ってもケガをしたあと、あれが妙な胸騒ぎだったとわかったのですが。

 

9日は平日でしたから、会社や学校はもう始まっていました。朝から小雨が降り、それほど寒くはない日でした。

「スキー場が雨だったらいやだなぁ」
朝車に乗った瞬間に思ったことでした。普段はそのようには思いません。
当時は、雨が降ろうが雪が降ろうが平気でした。雨の日はウエアの上にカッパを着て、グローブが濡れないようにゴム手袋で滑っていました。

まだ滑走日数が4日なのに、本来そんなことを思わないはずなのです。

スキー場には車で50分かかります。いつもは6時30分前に家を出ますが、9日は平日のため駐車場も余裕があり、オープンも30分遅いので、7時30分過ぎに家を出ました。
通勤渋滞にも少し遭いましたが、ストレスがあるほどの渋滞ではありませんでした。

しかし、ここでも少し様子が違いました。
当時はウエイトリフティングも少しずつではありますが、
カタチになってきて楽しい時でした。
スキー場に向かっているのですが、なぜか無性に体育館で、ウエイトリフティングをやりたかったのです。

数回、Uターンをして体育館に行こうと考えました。
数回です。一度は路肩に車を止め、行くか戻るか考えたのです。

結局、スキー場の近くにもう来ていたので、数本だけ滑り、
帰りに体育館によってトレーニングしようと決断したのです。

そして駐車場。オープン前に着きましたが、ウエアに着替える気になりませんでした。
ボードをする予定でした。私がボードをする場合、プロテクターをつけたり、ヘルメットやゴーグル等の準備をしたりスキーよりもめんどくさいのです。

スキー場は雪がちらついていましたが、温かくなった車から降りて、着替える気にはどうしてもならなかったのです。
シーズン券を持っていますので、いつもなら帰ることもあります。

スノーボードやスキーが上手くなりたいと思ったらシーズン券を買いましょう。シーズン券購入のすすめ。

その日に限って、滑るか、帰るかの決断できずに車の中で「うだうだ」していたのです。
結局1時間近く車の中にいました。

やっと着替え、スタートの1番のリフトに乗り、4番リフトに乗り継ぎ、
Aコース、シンフォニーの下のほうで転倒したのです。

セイモアコース

 

滑ったのは4番リフトまでの移動と4番リフトを降りて、シンフォニーコースの下の方に移動しただけだったのです。
そしてそこからゆっくり滑りだし、2ターン目に転倒。

それが大ケガだったのです。

足首の激痛と共に、息が止まりました。ボードのブーツを履いているので足の様子はわかりませんが、おそらく、ただではすまないだろうと予感がしました。

パトロールを呼ぼうと思ったのですが、パトロールには知り合いも多く、かっこ悪いなと言う思いから、自力で降りることにしました。
もしパトロールを呼んで運んでもらい、骨折の疑いがあれば即救急車です。

おそらくスキー場から30分のところのある病院に運ばれます。
そこで入院となると、自宅から遠く、面倒だなと思ったのです。
車もスキー場にありますし。
そして当時は病院勤務でしたから、自分の病院で診てもらいたいという思いが強く、自力での下山を選んだのです。(保険請求の時、証拠がなくて困りましたが)

リフトまでは、休み休み滑りました。ブーツがギブス代わりです。なんとか滑るしかしありません。
やっとリフトの降り口まで行き、下りのリフトに乗せてもらいました。

リフトを降りてからが大変でした。ゲレンデから駐車してある車までは300メートルほどあります。ボードを抱えていますし、痛くてまともに歩けません。道路は雪ですし。
「ケンケン」をして移動しました。5歩連続が限界でした。

脂汗をかきながら、車まで戻りました。
ここでも試練です。着替えが待っています。
痛めた足は左です。左のブーツは脱ぐことができましたが、
右のブーツが脱げません。右のブーツを立って脱ぐには
左足で立たなければいけないからです。

車に寄り掛かり、やっとのことで脱いだのですが、左足に体重をそっとかけてみると、体重を支えられなくて(痛くて)左に転倒してしまいました。

「ひどい捻挫かな」という淡い期待もあったのですが、打ち砕かれました。
「これは骨折だな」と

あいにく左足でしたので車の運転はできます。
自宅でシャワーを浴びてから病院に行こうと思ったのですが、
一人でシャワーを浴びる自信はありませんでした。

自宅まで50分ですが、自宅には寄らず、80分かけて勤務先の病院まで行ったのです。
そして即入院。次の日手術になったのです。

 

もし悪い予感がしたらやめてみる

あたりまえのことかもしれませんが、もし妙な胸騒ぎや悪い予感がしたら、やめてみるのも方法です。

 

7年前のケガの様子を書いてみました。
その後のリハビリや、ケガをきっかけにウエイトリフティングを本気でやろうと思った経緯など
このケガを中心とした話題はたくさんあります。
それらは次の機会にしたいと思います。

 

結果論かもしれませんが、ケガをした日は朝から何かおかしかったのです。
雨がイヤだと思ったり、ウエイトリフティングがしたくなり何度も引き返そうとしたり、
着替えの準備がはかどらなかったりと、いつもと違う気分でした。

それが予感なのか、そんな気持ちだからケガをするのかわかりませんが、
もしかすると、気分や体調が悪かったのかもしれません。

もう少し、自分のカラダに聞いてみてもよかったかなとも思います。

そのほかにいくつもの原因がありました。

ケガしたのは、滑りはじめの一本目でした。
はじめと、最後の一本はケガをしやすいというデーターがあり、気をつけなければいけないのです。

それとスピードです。ゆっくり滑っていたので、集中力がなかったのかもしれません。スピードを出すときは気合いが入ります。
新しい板(シーズン4日目)だったので、まだうまくコントロールできなかったのかもしれません。

 

理由はいくらでも、あとづけができますから本当のことはわかりませんが、
朝から、何か違う感じだったのは確かなことです。

 

何か違う感じがしても、思い過ごしだったり、
ただの勘違いだったりということもよくある話です。

しかし私はこの件以来、そんな日はスキーやボードに限らず
何でも無理にやらないようにしています。
思い過ごしならば、それでいいと割り切っています。

 

【編集後記】

午前中はあるところに。人が多くてびっくりしました。
夜は友人と新年会。
鍋を2種類食べて大満足でした。
私はしょうゆ鍋が気にいりました。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・fire HD 8
・Anker Power Port AtomⅢ

 

 

おしらせ 2  
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