セミナーや、サポートしているチームなど大人数の前で話をすることがあります。
全員がしっかり聞いてくれるのが理想ですが、聞いていないような人がいても落ち込まないようにしています。
*沖縄 国際通りにて
人の前で話すこと
人の前で話すことは楽しいことですが、難しいことでもあります。
よく知っている相手と二人で話す時は、緊張せずにすらすら話すことができるのに、
人が少し増えたら急に緊張する人も多いでしょう。
まして知らない人しかいない場所で講演の講師をすることに
ビビッている人も多いのではないでしょうか。
また、得意ではなのに人前で話すように頼まれる人もいます。
嫌で嫌で仕方がないという人を何人も見てきました。
私も決して得意ではないですし、どちらかというと苦手なほうですが、
やらざるを得ないことが多く、これまでやってきました。
得意ではないし、苦手ですが嫌いではないのが救いでした。
楽しいからでしょうか。
そんな私ですが、教員を10年以上やっていました。
「じゃぁ話はうまいだろう」と突っ込まれるのですが、
今でもそうですが、決してうまい方ではありませんでした。
授業をすると言っても数人のクラスの時が多く、小学校のクラス担任の時でも20人でした。
全校集会や、合同授業などもありましたが、数分で終わることも多く、最長で1時間。
それに知っている人の前ですから、緊張もなかったのです。
トレーニング業界に入ってからは、毎日の授業はなくなったのですが、
今度は大人数、不特定多数の中で講師をしなくてはいけないことが増えました。
これまでの最高は、市民講座で150人の前で90分の講演。
実技は柔道選手と指導者合計120人以上。
時間の最高は指導者向けの5時間でした。
何百人の前や、3日間にわたってのセミナーもあるので、
それに比べればたいしたことがありません。
しかし、話すことが得意でない私にとってはハードルが高いものでした。
聞いていないような人がいても落ち込まない
人前で話すのが得意ではなくても、講習会やセミナーを引き受けたからには、
多くの人に聞いてもらう努力をしなくてはいけません。
しっかり準備をして臨むのは当然です。でもそうして臨んだセミナーも
中にはあまり聞いていないような人もいます。
「うっ」と思いますがあまり落ち込まないようにしています。
講師としては、なにか参考になってもらおうと臨みますが、
途中であまり身が入っていない参加者を見かけると気になってしまいます。
・面白くないのか
・話が下手なのか
・レベルの低い話なのか
・よくわからないのか
など想像してしまうからです。
居眠りしそうな人を見かけると、さらに落ち込みそうになります。
もし学校の先生ならば、自分のことを棚に上げ、注意することができますが
参加者は大人です。さすがに注意できません。
それでも落ち込まないようにしています。
その理由です。
疲れているだけかもしれない
「講義がおもしろければ眠くなるはずがない」と言われるかもしれませんが、そうとは限らない時もあります。
・前日、飲み過ぎた
・前日、遅くまで仕事していた
・前日、ほとんど寝ていない
・朝食や昼食後でついつい
など、仕方ない時もあるのではないでしょうか。
参加者の前日のことを気にしても仕方がありません。
本人にとってはおもしろくない
10人いて10人ともおもしろい話は特別です。
1時間以上の講義の間、すべてがおもしろいというのは、
スペシャルな講師だけでしょう。
私がめちゃくちゃ楽しいと思ったセミナーでも、隣で寝ていた人がいました。
楽しさ、おもしろさ、興味は人それぞれです。
おもしろいアクション映画でも、ぐうぐう寝ている人もいるのですから。
本当はしっかり聞いているかもしれない
セミナー中、ずっと難しい顔をしていた参加者の方。
その人を見るたびに、つまらないのかと心配していました。
しかし講義が終わった後、一番に拍手をしてくれた人がその人でした。
「参考になりました」と声かけも。難しい顔は
つまらないのではなく、そんな顔つきだったのです。
反対に、話によくうなずいてくれる方。心強く、頼りになります。
アクションもよくうれしい限りでしたが、講義後のアンケートは思いのほか厳しく、
あの表情は何だったのかと思ったことも…。
講師をしていれば、全体の雰囲気を読み取ることができ、
その予想は間違いないものです。
手ごたえと言ってもいいかもしれません。
しかし、講義中の人の表情はあまりあてには、ならないかもしれません。
上記のように大きくうなずいてくれていても、手厳しい方もいますし。
このようなパターンもあるので、落ち込むのは早いかもしれません。
依頼してもらったことに、ほんの少しの自信を。そして日々、修業
大人数の前で話すのが得意ではなくても、依頼してくれた人がいるはずです。もしも自分で主催していても、参加してくれた人がいるわけです。依頼してくれたこと、参加してくれたことに、ほんの少し自信を持ちましょう。そしてもう少しだけ自信を増やすために日々、修業しましょう。
自分で上手くはないと思っていても、講習会をやるにあたって、
声をかけてくれた人がいるはずです。
少しだけ自信を持つようにしましょう。
そして、声をかけてくれた人、また参加してくれた人のために
しっかり準備して臨むようにしましょう。当然ではありますが。
もしも、あまり身に入っていない人、眠そうな人、難しい顔の人がいても
あまり気にせず、落ち込まないようにしましょう。
しかし、それだけでは人前で話すことは向上はしません。
上手くもなりませんし、得意にもならないでしょう。
きっちり反省をして、少しでも多くの参加者が
こちらを向いて話を聞いてくれるようにしたいものです。
以前、事後アンケートで言葉の間違いを、かなり激しく
指摘されていたことがあります。
また強弱をつけて話したつもりが、聞きとりにくかったとも。
添付資料が少ないとの指摘も。
鋼の心臓ならいいのでしょうが、残念ながら、
ガラスのハートなので落ち込みます。
それも修業だと思うようにしています。
修業、修業、修業です。
私の尊敬している方も、仕事をしながら修業させてもらっていると言っていますし。
冒頭の写真のように、みんなが話を聞いてくれるまで修業は終わりません。
【編集後記】
朝からあまり調子が出ず、スランプの日だと思っていましたが
淡々とやることはやっていた一日でした。
ある競技のトレーニング指針をつくるのですが、その中に入れる図のアイデアを
出してくれと言われています。デザインセンスがなくとりあえず手書きでやりましたが、
絵心もないため手書きも微妙。さてどうしようかと思案中です。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・部活動、フロアトレーニング
・六文銭 初めての注文多数