もしもあなたが魚だったら。赤身のマグロですか。白身のヒラメですか。

刺身はだんぜん、赤身の魚が好きですが、もしも私が魚だったら、きっと白身の魚だったでしょう。

 

刺身4点盛りを注文

赤身の魚と白身の魚が入った刺身4点盛りを食べました。

 

先日、友人が金沢に来たので、金沢駅近くの居酒屋へ行ってきました。
時間があれば私のおすすめのところに行くのですが、残念ながら時間はありません。

魚が食べたいということで、駅近くで魚のメニューがある居酒屋に決めました。
まずはビールと刺身4点盛りを注文し、食べはじめたのです。
刺身の4点は、
「マグロ」「カワハギ」「サーモン」「ヒラメもどき」でした。

「ヒラメ」は自信がなく、聞くことも忘れたので「もどき」としておきましょう。
ヒラメは高級魚ですから、あやしいものです。
廻るすしのヒラメや、えんがわは似た魚を代用しているのは有名な話です。

刺身皿には白身魚と赤身魚が乗っていました。
(残念ながら青魚はありませんでしたが)

 

いつものように話の枕が長くなってしまいましたが、私たち人間も
赤身タイプと白身タイプがあるのをご存知でしょうか?

同業者の人はもちろん知っていると思います。
私は「マグロ」私は「ヒラメ」と即答できるのではないでしょうか。

最近は同業でない方も読んでいただいているので、
今日は赤身と白身タイプのことを書いてみます。

赤身の魚、白身の魚

魚に赤身、白身があるように、人間にも赤身タイプと白身タイプがあります。

 

赤身魚でよく例えに出されるのがマグロです。大型の回遊魚で温かい海域を
世界中回遊しています。日本人が大好きな魚です。

長い距離を常に泳いでいる魚です。そのため持久力がありマラソンタイプの魚と例えられます。
身が赤いのは長い時間泳ぐので、血液をたくさんため込んでいるからです。
(ヘモグロビンの赤い色素が多い)

マグロやカツオなどがそうです。

白身魚でよく例えに出されるのが、ヒラメやタイ、カワハギなどです。
近海に住み、あまり回遊しないと言われています。
ヒラメなどは海底にじっとしています。
しかし、えさを瞬発的なスピードでとります。その様子は
テレビなどで見たことがあるのではないでしょうか。

赤身魚をマラソンタイプとすれば、白身魚は瞬発力のある100メートル選手です。
身が白いのは赤身魚よりヘモグロビンの色素が少ないからです。

長距離タイプの赤身魚、短距離タイプの白身魚。
あなたがもし、現在や子どもの頃、マラソンのような長距離が得意であれば
マグロタイプ。
マラソンよりも短距離のほうが得意であれば、ヒラメタイプです。
もちろん両方得意という人もいますが。

ちなみに私は短距離走が得意だったので、ヒラメタイプです。
自分自身や、担当の児童生徒、自分の子どもはどうなのか、
イメージができるのではないでしょうか。

人間にも赤身、白身タイプがあるのです。

赤身タイプ=遅筋、白身タイプ=速筋

マグロ(赤身)タイプは遅筋が、ヒラメ(白身)タイプは速筋が活発です。

もしも自分のタイプが想像できても、肉眼では確認することはできません。
筋肉を切ったとしても残念ながら魚のように、赤身か白身か判断できないのです。

実験室などで筋肉の一部を切り取り、ある酵素で染色すると、2種類のタイプを見ることができます。
魚の身のようにきれいに分かれているのではなく、ブロック状に混在しています。
どちらの比率が多いかで、タイプが決まるのです。

残念ながら私はやりませんでしたが、同級生は自分の筋肉を観察したそうです。
はりを筋肉に差して筋肉の一部をとるそうです。
めちゃくちゃ痛かったと言っていました。

赤身と白身、遅筋と速筋。もう少し説明します。

赤身=遅筋

筋の性質から赤身タイプは遅筋繊維と言います。

遅筋繊維の特徴はマラソンランナーをイメージするといいでしょう。
そんなに力を出さずに、持続的に力を出しています。
100メートル走のようにダッシュはしませんが、ある程度の速さで長時間走っています。

筋肉は大きな力は出せませんが、小さな力を出し続けることが得意です。
あまり疲労しないのが特徴です。

白身=速筋

筋の性質から白身タイプは速筋繊維と言います。

100メートル選手がイメージです。
一気に力を出し、爆発的に走ります。

筋肉は、はじめに大きな力を出しますが、長く出し続けることができません。
すぐ疲労してしまうのが特徴です。

タイプの違い

魚のようにどちらかに完全に分かれているわけではありません。
遅筋、速筋の比率の問題だと思えばわかりやすいでしょう。

筋肉の場所によっても変わってきます。
例えば背中や首にかけての筋肉。カラダを一日中支えているので(姿勢をキープ)
遅筋繊維が多く含まれています。

ふくらはぎ(腓腹筋)は、地面をけらなければいけないので速筋繊維。
お尻の筋肉(大殿筋)も股関節を使って足の曲げ伸ばしを大きな力でするので速筋繊維です。

同じお尻の筋肉でも骨盤を支えなければいけない筋肉(中殿筋)は遅筋繊維が多いのです。

マラソンが特徴的ですが、遅筋繊維は酸素を取り入れる能力に優れています。
反対に速筋繊維は酸素がなくても力を発揮します。
酸素がないので長くは続かないのは想像がつきます。

そして衰えるスピードです。
筋力トレーニングをすると遅筋繊維も速筋繊維も大きくなります。
筋のサイズが大きくなることを肥大するといいます。
どちらも肥大しますが、速筋繊維のほうが肥大の程度は
大きいです。
その反面、衰えるスピードも速筋繊維のほうが速いのです。

高齢者になると一部の高齢者を除き、歩くスピードも動作も遅くなります。
マラソン愛好家はたくさんいますが、100メートルランナーが
少ない理由がこれです。
速筋繊維は衰えやすいのです。

 

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赤身、白身。遅筋、速筋のタイプをわかってもらえたでしょうか。
それぞれ特徴があり、その比率で自分がどのタイプになるのか
決まるのです。わかれば楽しいですね。

今日は詳しくは書きませんが、その特徴を知ると、
いろいろアイディアが出てきます。
マラソンランナーは筋トレをしたほうがいいのか?
高齢者になると筋トレは必要か?

など。
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魚を食べるとき、魚の色も気にしてみてください。

【編集後記】

以前から気になっていた自宅のWi-Fi環境。
新しいルーターは以前から購入していたのですが、現在のモノも
壊れてはいないので、ついつい先延ばし。

おもいのほか、簡単にできて快適になりました。
そんなことなら、もっと前からやっとけばよかったです。
「先延ばしのクセ」克服しなきゃです。

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・海誠家
・元同僚とファミレス

 

おしらせ 2  
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