うしろ向きに歩く。腰を大きくひねって歩く。ムリに大股で歩く。よく見かけるウォーキングフォームです。そんな難しいことをしないでシンプルに歩きましょう。
よく見かける歩き方
いろいろな時間帯にウォーキングをすると、たくさんの人とすれ違います。そしていろいろな歩き方をしている人を見かけます。
最近は天気がいい日も多く、とてもウォーキングがしやすい時期です。
それに加え自粛モードもあり、ウォーキングやランニングをしている人が増えている感じを受けます。
私も時間があり、いろいろな時間帯にウォーキングをしています。
早朝にウォーキングをすれば気持ちがよく、とてもいいのですが毎日同じだと飽きてしまいます。
ちょっとした刺激のために、あえて違う時間帯にウォーキングをすることにしています。
そのため、いろいろな人を見かけます。
ウォーキングのフォームもさまざまです。
うしろ向き歩きフォーム
車がほとんど走らない、障害物がない300メートル以上の道路。
うしろ向きに歩いている女性を数人みかけます。
腰ひねりフォーム
腕を大きく振り、それに加え腰を大きくひねって歩いている人もみかけます。
腰をひねるというよりは、お尻を左右に大きく振りながら歩くイメージです。
大股歩きフォーム
自分の歩幅以上の歩幅で、大股歩きをしている人もみかけます。
ムリをした大股歩きといった感じでしょうか。
このような3つのウォーキングフォームは、すべて自然な動作ではありません。
みなさん「あえて」やっているようです。
3つの歩きフォームについて
「あえて」やっているだろうウォーキングフォーム。3つのフォームについてまとめてみました。
よく見かけるウォーキングフォームの3パターンです。
うしろ向きに歩く
うしろ向きに歩いている人がいます。
最近よくみかけるのは、300メートル以上ある直線道路です。
場所は電車の線路沿いの直線道路です。
車はほとんど走っていませんし、障害物もありません。
そのような環境なのでうしろ向き歩きをやっているのでしょう。
ときどき、うしろを振り返りながら歩いています。
障害物がなく安全だといっても、当然うしろ歩きは怖いものです。
その場所以外でも、うしろ向きに歩いている人をみかけます。
(けっこう、いるのかもしません)
金沢の郊外には、まだ田んぼや畑がたくさんあります。
障害物がないそんなスペースを、うしろ向きで歩いている人をときどき見るのです。
うしろ向きに歩く利点は、日常のカラダの使い方と違う使い方ができることです。
バランス感覚をはじめ、うしろ向きに歩く非日常的な感覚が向上します。
いつもとは違った筋肉の使い方ができます。
しかし、安全面からいえば避けたほうがいいかなと。
いくら安全な環境でも転倒のリスクはあります。
そもそも人はうしろに歩くようにできていません。
人間にとって、後方に転倒することはとても危険なことです。
人間は大切な頭を守るために、前方に重心があります。
前方への転倒は、目でも危険を察知することができますし、いざとなれば手を使って守れます。
後方に転倒しないために重心が前にあるのです。
うしろ向きに歩くのはムリがあるのです。
このように、うしろには転倒しにくい構造になっています。
それでも後方に転倒するのですから、前に転倒するより大きな力がかかっているでしょうし、不意に転んでしまうことになります。
結果、大けがになるのです。
手で防御もできませんし。
安全を考え、ぜひうしろ向き歩きは控えましょう。
安全な環境でも、です。
腕を大きく振り、腰をひねって歩く
腕を大きく振り、それに加え腰をひねって歩くウォーキングフォームもみかけます。
腕を大きく振ると、前に進む力も大きくなりグイグイ歩けてしまいます。
大きな推進力が働くのです。
それに加え、腰をひねるとウエスト周りの運動になります。
消費カロリーのことを考えると、普通に歩くよりも消費カロリーは多くなります。
その効果を狙ってでしょうか、ちょくちょく腰ひねりフォームはみかけます。
しかし、あまり大げさにやるのは効果が少ないかもしれません。
無理に腰をひねって歩けば、本来のウォーキングフォームと少し違ってきます。
ウォーキングもランニングもカラダのひねりを利用して前に進みます。
しかし、その自然な動きに無理なひねりを加えると、動きの効率が悪くなります。
動きの効率が悪いということは、車でたとえると燃費が悪いということです。
燃費が悪いとエネルギーを多く使います。
消費カロリーのことを考えるといいのですが……。
しかし、燃費が悪いのは長く続かないことにつながります。
燃費がいいから同じ燃料でも負荷があまりかからず、長い距離、長い時間動くことができるのです。
ムリにカラダをひねって歩くのは決してエコな歩き方ではありません。
長く歩くことができない可能性があります。
かなりの大股で歩く
かなりの大股で歩いている人もよくみかけます。
ウォーキング本などにはよく、
「大股でスタスタと歩く」
のようなことが書いてあります。
スタスタがどの程度かはわかりませんが、少し早く歩くことを言っているのでしょう。
(私もウォーキングでは早歩きをすすめています)
「大股で」とは、小幅でちょこちょこと歩くわけではなく、ある程度の歩幅をとって歩くのがいいと言っているのです。
決して極端に大股で歩けとは書いてありません。
しかし実際には極端に大股で歩いている人をよくみかけます。
極端な歩幅で歩くとウォーキングのリズムが崩れます。
スピードも落ちてしまうので決してスタスタ(早く)歩くことができません。
極端に大股で歩くと、一歩一歩にブレーキがかかってしまいます。
またムリに足を広げて歩くと股関節や膝、足首に過度な負担がかかることがあります。
ケガをしてしまうと元も子もありません。
ムリをして大股で歩かないように注意をしましょう。
少し早歩きでシンプルに歩く
よくみかける3つのウォーキングフォームを紹介しました。ムリなフォームで歩くのではなく、少し早歩きを意識してシンプルに歩くのをおすすめします。
上記に挙げた3つのフォーム
・うしろ向きに歩く
・腕を大きく振って腰をひねって歩く
・大股で(過度に)歩く
などのすべてが悪いわけではありません。
日常と違った動きができますし、消費カロリーは通常のウォーキングよりも多くなります。
しかし、後方に転倒(うしろ向き歩き)する可能性がありますし、ムリな大股歩きによる傷害(ケガ)の可能性も高まります。
3つのウォーキングフォームには、どこか「ムリ」があるので、長く歩くことができません。
ウォーキングによる消費カロリーの計算は
運動強度(METs)と運動時間です。
⇒METs(メッツ)を使って簡単に消費カロリーを計算しよう
⇒50分歩いて333カロリー。ヒレカツ定食食べて1203カロリー。50分を無駄だったと思わない方法
多少の強度があっても、運動時間が短ければ消費カロリーはあまり期待できません。
決してキツイ運動(3つのフォーム)をすれば消費カロリーが向上するわけではないのです。
3つのウォーキングフォームをやっても
・あまりカロリーが消費しない(運動時間が短いため)
・ケガによるリスクがある
などのデメリットがあるのです。
思っているほどの効果が期待できないのであれば、早歩きを心がけ、シンプルなウォーキングをしましょう。
正面を見て、早歩きで、少しでも長く(時間)ウォーキングをしましょう。
もちろん3つのフォームでも、安全でシンプルなウォーキングと同じ時間を歩けるならば、やってみる価値はあるかもしれませんが。
【編集後記】
ステックタイプの日焼け止めを注文しました。
日焼け止めを塗ったあとの手の始末が苦手です。
手を何回洗っても日焼け止めがとれた気がしないので。
顔は石鹸で洗うとすぐにとれた気がするのですが。
ステックの到着が楽しみです。
【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを
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