「もとをとる」という発想

「トレーニング指導者は、まじめな人が多く、勉強もたくさんしているけど、『もとをとる』という発想がないよね」とトレーナーであり経営者でもある方が言っていました。今回は「もとをとる」について考えてみました。

「もとをとる」とは

「もとをとる」とは「これまで費やした金銭を回収すること。元金を取り返すこと」です。

 

「トレーニング指導者はもとをとっていない」
最近、参加した講習会で立て続けに聞いた言葉です。

よくよく考えると、これまでも、トレーニング業界で何かしらの成果をあげている人たちは
よく言っていました。不思議なもので、当事者意識がうすかったり、
興味関心が無かったりするとそんなワードは耳に入らないものです。

「カラーバス効果」でしょうか、意識するようになってはじめて、
そのワードに反応するようになるのです。
すると、それだけにはとどまらず、過去のことも思いだします。

「そうそう、以前あの人も、この人も、あんな時も、こんな時も言っていた」と

だたのワードが「キーワード」になるのです。

 

☆「カラーバス効果」……心理学用語。例えば赤色の話を聞くと、
周りにある赤色のモノが気になりだすこと。今まで意識していなかったものを
一度気にすると、意識するようになること。

 

「もとをとっていない」とは

では「トレーニング指導者はもとをとっていない」とはどんなことでしょうか。
過去に言われたことや、最近も講師の先生に言われたことをまとめてみます。

 

運動に関わる多くの指導者はとてもまじめです。指導する人のために
多くの資格を取得し、セミナーも受講しています。
勉強に多くの時間と多くのお金をかけています。

しかし、レッスン代をもらう、セミナーの講師料をもらうなどの
受け身的なものしかしていません。
もちろん一回一回全力で取り組み、多くのやりがいを感じています。
それはそれでいいのですが、勉強代を何とか回収してやるといった
積極的な発想が少ないのです。

・何かを企画して発信する
・自分を売り込む
・自ら仕事をつくる
・自分の力を違う方面で生かす
・投資はすぐに回収するという発想

などが、弱いと講師の先生は口々に言っていました。

私も耳が痛く、以前はインプットばかりしている自分がいました。
アウトプットの場所を自ら探していなかったのです。
多くの方と同じように自分アピールも下手でしたし。
「まだまだ力不足。まだまだ修業、修業」とも思っていました。

 

「もとをとる」ためにやらなければいけないこと

まだ不十分ですが、「もとをとる」ためにやっていることを紹介します。

 

セミナー受講はアウトプットのためという発想

セミナーは相変わらずたくさん受けています。
しかし以前のように興味関心のあるモノすべてではありません。
「勉強しなきゃ、勉強しなきゃ」という気持ちの熱量も少なくなりました。

セミナー選びは興味関心に加え、すぐにアウトプットできそうなものを
優先的に選んでいます。

もちろんしっかり学ぶのですが、外に出すために学ぶといった感じです。

受講中のメモはアウトプットのためのメモ

セミナー受講のメモの取り方も変わりました。
これまでは学校の授業のように、要点を書いていました。
講師の先生が言うことをノートに板書するイメージです。

もちろんキーワードや、先生のうまい例え話などはメモしますが、
ほとんどが

・こんなことをしよう
・あの人にはこうしよう
・こんなバリエーションができるな
・ここを変えてみよう

などのメモが多くなりました。
もしかすると、一瞬違う世界に言っているかもしれません。

セミナーともう一つのセミナーのパラレルワールドです。

本を1冊読むたびに1つ実行

本を1冊読んだら、1つ実行しています。もちろん続けなくてもいいので、
プレッシャーはありません。
1回だけでもいいと決めていますので、やることに何も躊躇はありません。

これは最近読んだ

「人生を変えるアウトプット術」千田琢哉著(徳間書店)

「本でビビッ!ときたことは、試してナンボ」というくだりが気に入りました。
私もこのフレーズにビビッ!ときたので試しています。

一日一回新しいことを

ブログの最後にも書いてある一日一回。
一日一新をまねて一日一回。「Once a day」新しいことを

試すことがアウトプットのはじまりという考えでやっています。
日常生活にも楽しみができ、トレーニングコーチの仕事としても
参考になることがたくさんあります。

限りある人生。人生のもとをとるためだけではありませんが、
「いつか、いつか」というのももったいないですし。

ブログを書く

今は仕事に直結にはなっていませんが、ブログを書くことは最大級のアウトプットです。

内容がイマイチな時もあり、誤字脱字も多くお恥ずかしい限りですが。

「脳で考えたことが指先から出てきて人に伝わる」

すごいことです。

 

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以上5つのことを書いてみました。
後半はトレーニング指導者と少し離れたことかもしれませんが、
私のなかでは、何かしらトレーニングに関わっていることです。

「もとをとる」という発想はお金を回収することも大事ですが
アウトプットすることも「もとをとる」ことです。

インプットした「もとをとる」ために、アウトプットをする。
それにお金がついてきたら、なお良し。
ですかね。

 

 

【編集後記】

朝夕は気温も下がり涼しいですね。
珍しくウォーキングやめ、眠ることにしました。
夜寝です。夕食後2時間、爆睡しました。
寝るにはちょうどいい気温でした。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・パネリスト
・福井一おいしいピザ
・枝豆おにぎり

 

おしらせ 2  
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