小さな子どものスキーやスノーボードデビュー。また行きたいと言ってもらうコツ

今年の冬は子どもに「スキーやスノーボードをデビューさせたい」と思っているお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。デビューした後に「また行きたい」と言ってもらうのはとてもうれしいものです。ぜひスキーやスノーボードを好きになってもらいましょう。

子どものウエア*子どものスキーやスノーボードのデビューが近い

 

ムリをさせなければスキーやスノーボードは好きになる

スキーやスノーボードは雪遊びの延長です。ムリをさせなければスキーやスノーボードが大好きになってくれます。

 

スキーとスノーボードのインストラクターをしているのでスノーシーズンになるとよく友だちからあることを聞かせられます。

「今年、スキーデビューするんだけれど好きになってくれるかな」と。

私はいつも「やり方を間違えなければきっと好きになりますよ」
と伝えます。

私に聞くくらいですから、きっと両親はスキーやスノーボードが好きなはずです。
特にお父さんは今後、それを口実にスキー場に行きたい思惑が……。
そんなパターンが多くあります。

昨年までスキー場ではソリや雪遊びだった小さな子どもが、今年、スキーやスノーボードデビューする。

また行きたいといわれるコツをまとめてみました。

 

デビューのあと、また行きたいといわれるコツ

今年はスキーやスノーボードのデビュー。また行きたいと言ってもらえるコツをまとめてみます。

 

私は小学校低学年のスキー教室のインストラクターを何回もやったことがあります。

私がはじめてインストラクターになって派遣されたスキー場が白山鳥越高原スキー場でした。
残念ながら閉鎖されてしまいましたが。

スキークラブの納会に出席。スキー場のことを思い出した。

石川県には昔からあるスキー場でした。
コースや広さがファミリーや初心者にはちょうどよく、小中学校のスキー遠足には理想的な規模のスキー場でした。
(私は何回も子どものころスキー遠足で行きましたし、教員として引率で行きました)

ゲレンデは、どのリフトに乗って滑ってきても中央のロッジに帰ってくるレイアウトになっていました。
子どもたちだけで滑っていても、迷子になりにくいスキー場だったのです。

そして中央の大きなコースは斜面も緩やかでした。
小さな子どもや初心者には最高の条件のスキー場だったのです。

とうぜんスキースクールに入ってくるのも子どもが多く、ほとんど子どもや初心者のインストラクターをしていました。
またキッズスクールを開設し、幼稚園児を受け入れていた時がありました。

通常、スキー学校の受け入れは小学生からです。
私が当番のときはキッズスクールを担当しましたし、通常のスキー学校でも子どもを担当することが多かったのです。

白山鳥越高原スキー場でのインストラクター時代はほとんど子どもが担当だったのです。

どうしたら小さな子どもがスキーやスノーボードを好きになるのか。
いくつか書いてみます。

 

晴れた日に遊ぶ。天気が悪くなったらやめる

いい天気のときにスキーやスノーボードをするのが最良の方法です。

せっかくスキー場に来たのだから両親は、子どもに滑らせたいものです。
しかしデビューの子どもにとって、悪天候は地獄です。

道具を思い通りに扱えませんし、恐怖心もあります。
それだけでもストレスなのに、天気が悪いとさらにストレスです。

天気が良いときだけ遊んで、天気が悪くなったらロッジでお菓子でも食べましょう。

スキーやスノーボードのデビューの日。
「板が勝手に滑ってしまって怖いし、天気も悪くて寒いし嫌いになった」
という、最悪の思い出を持った友人に何人にも会いました。

天気のいい日にデビューさせるのが一番です。

 

怒らない

怒らないことも大切です。

よくスキー場にはお父さんの怒っている声が響いています。
スキーやスノーボードに本格的なお父さんに多いような気がします。
お父さんが一生懸命なのはわかりますが、子どもはどうすることもできません。

・履きなれないブーツを履く
・足を固定させられるビンディングをつける
・思ったようにコントロールできない
・勝手に滑っていく恐怖
・転ぶ恐怖
・スピードの恐怖

などがあり、どうしようもできないものです。
お父さんのアドバイスを守ろうと必死ですが、上記のことがミックスし自分ではどうしようもできません。
さらに怒られる……。

そりゃー嫌いになります。

お父さんお母さん、「どんくさく」感じる子どもに何か言いたくなるのをぐっとこらえて。
怒らないでいましょう。

 

無理やりスキースクールに入れない

無理やりスキースクールに入れないことも大切です。

 

スキーやスノーボードの基本はプロ(インストラクター)に習ったほうがいいと思うのでしょうが、いつも正解だとは限りません。

怒鳴られて嫌いになるよりもスクールに入るほうがましですが、スキースクールがいいとは限りません。

小さな子どもにとって知らない人に教えられるのはストレスです。
まして知らない子たちと一緒にやるは苦痛に感じる子どもが多いのではないでしょうか。

それでも何とかするのがインストラクターの役目ですが、多くの子どもたちを見ていていつも感じていました。

スキースクールに無理やり親に入れさせられるパターンが多いのです。
スキーやスノーボードが楽しくなれば、いずれスキースクールに入りたくなるものです。

ストレスばかりのスクールに入れるよりも両親と一緒に遊びましょう。

ご夫婦が「二人で滑りたいからスクールへ」は、なしです。
スキースクールは託児所ではありません。

スクールに入りたいか、イヤなのか。
まずは子どもの意見を尊重しましょう。

止まることより滑ることを教える

止まることより滑ることを教えるのがコツです。

スキーやスノーボードは滑るための道具です。
移動手段でもあるのです。

安全のため止まることを教えるのが肝心なのですが、はじめは何もかもコントロールができません。
滑ることも止まることも、です。

まずは自然に止まるような地形(ゲレンデ)のところで滑る楽しさを覚えましょう。

すうーっと滑って自然に止まる。

この快感がわかれば楽しくなるものです。
自然と止まる傾斜の場所で、滑ることに集中させましょう。

ある程度滑れるようになったら止まる方法を教えましょう。

 

スキースクールでは安全のため止まることをはじめに教えるのが基本です。
もし止めることを指導しないでケガをしてしまえば責任問題です。
止めることを先に教えるのは仕方がないことなのです。

しかし、自分の子どもならば教科書通りにやらなくても構いません。

子どもが滑り終える場所で待っていてカラダで止めてもいいですし、自然に止まる傾斜を見つけて滑ってもいいわけです。
まずは滑る快感を覚えてもらいましょう。

両親は安全のため汗だくになる覚悟が必要ですが。

 

スキーやスノーボードは雪遊びの延長

スキーやスノーボードは雪遊びの延長です。

 

雪遊びがソリ遊びになり、その延長がスキーやスノーボードだと思えば大好きになるものです。

子どもがソリ遊びを好きなのは、滑るというスリルがあるからです。
そりに座れば自然に滑っていきますし、自然に止まります。
自然に止まらない地形でもゴールには両親がいて、ネットがあります。
両親というストッパーがあるので子どもも安心です。

何回もソリ遊びをせがまれた経験があるのではないでしょうか。
子どもは雪の上を滑る快感がたまらないのです。

スキーやスノーボードでも同じです。
自由のきかないブーツや道具をカラダにつけていますが、

・滑りだしても自然に止まる
・滑る快感が楽しい
・両親と遊べる

それはソリ遊びと変わりません。

 

今年スキーやスノーボードを子どもにデビューさせようと思っているお父さんお母さん。

上記のことを参考にしていただければと思います。
スキーやスノーボードが大好きになりすぎて、休みのたびに行こうとせがまれる。
そんなたいへんさは生まれますが。

 

【編集後記】

Amazonブラックフライデー開催中。
今回は何も買わないと決めていましたが、あるものが50%オフに。
ポチッとしてしまいました。

おそるべし「5日間のBig Sale」

 

 

【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを

・フランネルシャツ ホワイト ユニクロ
・ある会議である提案

おしらせ 2  
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