子どもも、選手も、大人も、動物トレーニングをしよう。

私がよくトレーニングで提供するのは「動物トレーニング」です。動物の動きのまねをするトレーニングです。とても楽しく効果的なので一度やってみましょう。

*動物トレーニングの最後はゴリラです。 

動物トレーニングを取り入れたきっかけ

「動物トレーニング」を練習に取り入れたのは、ウォーミングアップや補強トレーニングに使えて、とても楽しいからです。

 

以前、何かウォーミングアップや補強トレーニングで良いものはないかと
探していたときがありました。
同じことを徹底的にやるのもいいのですが、ちょっと変わったことも
やりたいと思っていたからです。
同じことばかりでは選手も飽きてきますし、私も楽しくありません。

それに定期的にトレーニングをサポートしていても、単発のトレーニングサポートでも
練習に入るときの「つかみ」は大切です。

そして、セミナーで見つけたのが「動物トレーニング」でした。

専門的にやっている方もいるのですが、私はあるセミナーで
一部種目としてやったものを参考に始めました。
正式に習ったとか、ライセンスを受けているとかではありません。
(ライセンスがあるのは知りませんが)

そのセミナーの種目を参考に、前職の時のスタッフと一緒に
形にしてきたのです。

 

そのセミナー講師は友岡和彦さん(ドームアスリートハウス)でした。
日本を代表するトレーニングコーチ&トレーナーです。
セミナーの中で、ほんの少しだけ動物のトレーニングをやったのです。
とても気に入り、さっそくパクリました。

「まねる」尊敬してまね続ければ、オリジナルになるかも?

以前「パクっていいですか」と聞いたのですが、
友岡さんは

「もちろん!ベンチプレスのやり方をまねても、パクリじゃないでしょ。
それと同じだよ」

と。
しびれました。さすが私の尊敬する友岡さんです。

それ以来、徹底的にまねをして形にしてきました。
やった回数はとても多いので、本家を抜いたと思っています。

高校野球チーム、大学チーム、社会人チーム、テニスのナショナルチームの合宿など
関わったことのある団体では一度はやりました。

ジュニアのブロック合宿に呼ばれたときはいつもやります。

 

動物トレーニングの目的

動物の動きをまねする動物トレーニング。その目的は5つあります。

 

①楽しい

やると盛り上がります。小学生はもちろん、社会人でも楽しんで取り組んでくれます。
柔軟性が必要とされるので、しんどい面もありますが、
盛り上がるのは何よりです。

「子どもっぽい」と選手に言われたことはありません。

 

②イメージしやすい

動物のまねですから、説明が少なくてもできます。
うさぎやゴリラ、タイガーなどがありますが、とてもイメージしやすいのです。
幼稚園児や小学生低学年は進んでやりたがります。

小4の姪っ子はタイガーをやる時、今でも「ガオー」と言います。
高校生も「ガオー」と言っているのは笑ってしまいます。

「トレーニングしたい。」小4の姪っ子に、言ってもらう方法

③肩や股関節の柔軟性の向上

動物トレーニングは床を這うことが多いので、股関節を折りたたまなくてはいけません。
姿勢を低くするので、股関節が硬いと上手くできません。
「もっと低く、低く」と声をかけると、自分でストレッチをかけて
股関節を折りたたもうとします。

腕を伸ばすポーズも多いので、股関節同様、自然にストレッチ運動をやっているようなものです。

何回もやっていると、次第に低い姿勢が取れるようになってきます。
柔軟性が向上した証拠です。

④手足のコーディネーション能力の向上

手足を上手く使って動物のまねをしなくてはいけないので、コーディネーション能力が必要です。

人間と違った運動パターンにも挑戦します。
手足を上手く連動させる練習にもなります。

⑤柔軟トレーニングを意識しないでもやっている

この目的は重要です。
カラダが硬い人は、柔軟トレーニングが苦手です。嫌いな人も多いです。
カラダを柔らかくしろと言われても、硬いのでなかなかできませんし、伸ばすのは苦痛です。

しかし、動物トレーニングをしている時は、柔軟のトレーニングをしているという意識がありません。
遠くに腕を伸ばしたり、股間節を折りたたんだりしているので、
結果的には股関節や肩関節の柔軟トレーニングになっています。

・「肩を柔らかくして」
・「股関節を柔らかくして」

と意識を中に向けるのではなく

・「タイガーのように腕を伸ばして」
・「タイガーが身を隠すように低い姿勢で」

というように外部に意識が向きます。
そのことを「エクスターナルフォーカス」と言います。

肩や股関節だけではないのですが、カラダに意識がいくと、力みが生まれ、
エコな動きができないと研究で証明されています。

動物の動きをまねすることに意識を向かわせ、柔軟トレーニングに
意識がいかないように(力まないように)しているのです。

 

詳しく言えばもう少し目的はあるのですが、このようなことを取り入れています。

 

動物トレーニングの種類

おもな動物トレーニングをあげてみます。

 

・くま
・赤ちゃんのはいはい
・タイガー
・うさぎ
・ゴリラ
・尺取り虫
・スパイダー
などです。

私はこう呼んでいますが、雑誌やネットではいろいろな名前や、
やり方があります。

同じような動きがほとんどです。
名前、やり方は違いますが、取り入れている目的はほぼ同じです。

今回、種目説明はしませんがイメージはつくでしょう。

トレーニングコーチの方々や
選手のみなさんは、一度はやったことがあるかもしれません。

決まったものがあるわけではないので、いろいろ考えて
やってみるのも面白いかもしれません。
姪っ子はそれにヒントを得て、自分でつくっていました。
(もちろん私もやらされました)

上記に挙げた5つの目的を頭に入れつつ、
動物の動きをつくってみて、やってみて下さい。

 

子どもも、選手も、大人も、おもいのほか
楽しんでくれます。

 

【編集後記】

スキー場のシーズン券を取りに行ってきました。
ナンバーの語呂がよく、ちょっとうれしい気分でした。
「No〇☆△111」

今年はたくさん行きたいと思っていますが、
最近は数回しかいけません。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・ある申込
・ある問い合わせ

 

おしらせ 2  
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