壊れていたキャリーバッグを修理しました。料金は送料込みで8210円。古いバックをわざわざ直したのは、あるコラムニストの愛用していたバックを使ってみたかったからです。
11月に軽井沢の自宅訪問
11月の日曜日、軽井沢に行ってきました。目的は長年、有料配信メールを出している、あるコラムニストの自宅訪問です。金沢からは片道2時間。本人不在でしたが行ってきました。
11年前よりある人の有料配信メールを購読しています。その人は有料配信メールの先駆けでした。
私が購読した頃には多くの有名人が有料のメルマガを始めていました。世の中にも有料メルマガが認知され始めたころです。
私にとって、メルマガの購読は彼が初めてでした。
パソコンに残っている一番古いメールは2008年の5月1日です。
もしかするとまだ前から購読しているかもしれませんが、それ以前は残っていません。
データが何度も消えてしまったことがあったので、購読を始めた日にちの記録はありません。
ちなみに2008年5月1日のメールには上野動物園のリンリンが死んだことと、中国の胡錦涛主席のことが書かれていました。
世相をおもしろおかしく伝え、鋭く切り込むスタイルのコラムニストが彼でした。
その方の自宅を公開するということで軽井沢に行ってきたのです。
本人は不在でした。もちろんそれは承知のことでした。
⇒本人がいないのに2時間かけて自宅へ。思いきって行ったわけ
それはそうです。
本人は平成29年11月に亡くなったからです。
一周忌を控えていること、そして自宅売却予定のため、最初で最後の自宅公開だったのです。
山の斜面に建てられた豪華な家。周りに視界を遮る建物がないロケーションは圧巻でした。
その自宅のすべての公開と、本人ゆかりのものが多数展示してありました。
捨てられない性格だったのでしょう。驚くほどのメモや、原稿、たくさんの台本などが残されていました。
もちろん自宅ですから私物も。
資料になる貴重なものや、高価なもの以外は、「ぜひ持って行ってください」ということで、見学に来ていた人は、著書や、本人関連のものをたくさんもらっていました。
私は初対面にも関わらず、スタッフの方や、マネージャーさんに声をかけていただき、ジャグジー風呂に入る、スタッフの方々が料理した昼食をごちそうになるなど、十分に楽しんできました。
私が遺品の中で一番気になっていたのはバッグでした。
移動が多い彼は、メルマガの中でも飛行機に持ち込めるバッグのことを何度か書いていました。
実際は書いてあったのは少しだったのかもしれませんが、私にはとても印象に残っていたのです。
マネージャーさんいわく、本人はとてもせっかちな性格で、荷物が出てくるのを待っていられなかったそうです。そのことも読んだ記憶があります。
メルマガに書いてあったバッグは、おそらく機内に持ち込める大きさのキャリーバックだと想像していたのです。
日本中、いや世界中を仕事で旅をした人ですから、そのバックがどうしても見たかったのです。
マネージャーさんにバックのことを聞くと、最後に使っていたのはZUCA(ズーカ)。
カルフォルニア生まれの座れる箱型キャリーバックです。
私もよく知っているメーカーのものでした。
「残念ながら甥っ子が持っていった」とのこと。
見てみたかったなと思っていました。
すると、
「これはその前に使っていたやつ」
と古いキャリーバックを出してくれたのです。
私が想像していたのはこれでした。
ZUCAを最後まで使用していたのは知らなかったのですが、メルマガの記憶をたどると目の前にあるその古いバックのことが書いてあったように思ったのです。
おそらく私が想像していたバックがそれでした。
感激です。
「これで全国を回っていたんですか?」の問いにマネージャーさんは、せっかちの話を含め、そうだと教えてくれたのでした。
「よかったら、持っていきますか」
一瞬驚きましたが、もちろん、
「ありがとうございます!」
です。
自宅には大小3つのキャリーバックがありますが、そんなことは全く気になりませんでした。
一番興味があったバックを形見分けとしてくれたのです。
修理に6500円、送料1710円
マネージャーさんにいただいたキャリーバック。自宅に帰ってよく見ると壊れていました。修理に6500円、送料1710円の合計8210円かかりました。
キャリーバックを転がしながら、軽井沢から帰ってきました。
車輪の転がりはとても静かで、いいなあというのが感想でした。
しかし、底をよく擦るのが気になっていました。
よくよく確かめると、車輪の前にある持ち上げハンドル兼スタンドが欠落していたのです。
そのためどうしても底が擦ってしまうのです。
立てておいても写真のように、傾くのはそのせいだったのです。
すると遠い記憶がよみがえってきます。
メルマガの記事には、バックが壊れてしまい、買いなおそうとしたのですが、空港に売っていなかったのか、なかったのか、「なんでないんだよう」と不満を書いてあったのを思い出したのです。
もしかすると勘違いかもしれませんが、頭の中でそのことと結びついたのです。
修理といっても部品の欠損です。直る保証はありません。
まずはメーカーを調べます。
すぐにヒットしました。
兵庫県豊岡市にある【エンドー鞄株式会社】
NEOPRO(ネオプロ)MULTI ビジネスキャリー横型
21000円(当時の値段)2010/11/20 販売終了
キャリーバッグは前のモデルでした。
車輪の交換やその他の修理も行っているそうで、壊れている写真を送ってみたのです。
すぐに返信が来ました。
1500円プラス送料(1000円)で修理可能とのこと。
もちろんお願いをしました。
年をまたぎ1月の中旬、現物を豊岡の会社に送りました。
するとすぐに返信がありました。
底板が割れていて、前足を装着するには、その板も取り付けなくてはいけないそうです。
それが4000円。
一気に修理代がアップしたのです。
多少は痛かったのですが、もちろんOKです。
修理期間は20日ほど。
じっくり待つことにしたのです。
そして今日、到着しました。修理から戻ってきたのです。
キャリーバックの中には
お金をかけてキャリーバックの修理をしたのは、コラムニストが愛用していたものを使ってみたかったからです。
決してきれいではなく、壊れてから長い間放置してあったであろうバックです。
しかし、どうしても使ってみたかったのです。
機内持ち込み可の大きさですが、私はあまり飛行機には乗りません。
1~2泊用の大きさなので私には少し小さすぎます。
それでも使ってみたかったのは11年にわたるりメルマガの購読していたからです。
文章ではありますが、毎日その人の考え方に触れました。
納得したり、納得しなかったりでしたが、毎朝5000字にわたるメールを読むのは楽しみでした。
ファンというよりも熱心な読者でした。
その方が愛用していたのですから、思いれも。
8210円かけて、わざわざ修理する人がいてもいいのではないでしょうか。
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修理に出すときにバックを掃除したのですが、中からは
・100玉 2つ
・TU-KAの充電アダプター
・マッキー極細 ZEBRA
・ぺんてるB100 インクなし(愛用)
・ANAの搭乗券(JAL嫌い)
出てきました。
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【編集後記】
雨は降る、雪は降る、青空になる、と目まぐるしい
天気でした。晴れ間にウォーキングを。
風が強くて、ヘッドフォンの音が聞こえませんでした。
今日は県内の私学高校の入学試験でした。
毎年必ず天気は荒れます。
【昨日のOnce a day] 一日一回新しいことを
・STRONG ZERO ギガレモン500 当選