トレーニングコーチの仕事は冷蔵庫に食材を補充すること。なるべく良い食材を。

トレーニングコーチの仕事は、冷蔵庫に食材を補充することだと思っています。それもなるべく鮮度が良く、おいしい食材を。

肉ステーキ
東京 新丸の内ビルのバルにて

冷蔵庫に食材を補充する仕事

冷蔵庫に食材を補充し(買ってきて)、食材を調理し、料理ができる。
料理が出来上がるまでの過程は、まるでトレーニングコーチ、競技コーチ、選手の役割に似ています。

・冷蔵庫に食材補充(準備)→トレーニングコーチ
・食材→選手の体力要素

・調理方法を教える→競技コーチ

・料理を作って、料理ができる→選手が試合をして、結果がでる

ではないでしょうか。

 

小学生高学年や、中学生に、トレーニングの話をするときは、料理を例に説明しています。
小学校でも調理実習をしますし、食事の手伝い、おかしづくりをしている子も多いからです。

料理をするには、食材を買ってこなくてはいけません。もしくは買ってきたものを冷蔵庫にいれておかなければいけません。

自宅の冷蔵庫の中には、いつも、いろいろな種類のもの、それもたくさんあるとは限らないでしょう。
スーパーならば、あるかもしれませんが、それでも日によっては魚や、野菜が入ってこない日もあるでしょう。

では、どんな食材が冷蔵庫にあれば調理ができるでしょう。

・ごはん
米、うどん、そば、パン、麺類

・おかず
豆、いも、くだもの、野菜、海藻、きのこ
肉、魚、貝類、卵、チーズ、牛乳

・そのほか
油、砂糖、塩などの調味料、ジュース、お菓子

などです。肉の中にも牛があったり豚があったりします。
野菜もキャベツや、白菜、ネギ、ニンジンなどたくさんあります。

これだけそろっていれば、なんでも作れますが、全部冷蔵庫にあることはないでしょう。

カレーライスにはパンやそば、うどんはいりませんし、牛肉のステーキには豚肉も、魚も必要ないでしょう。

反対に、牛肉のステーキを料理するに、牛肉がなかったらどうでしょう。いくらおいしい魚があっても、卵があっても、豚肉があっても
牛肉のステーキができません。

前日、もしくは当日に買ってこなくてはいけません。そして、その肉が高くて、いい肉だと、もっとおいしいステーキができるでしょう。

その準備をするがトレーニングコーチの仕事で、その食材が選手の体力だと考えると、どうでしょうか。
牛肉のステーキをつくるには、例えば

・牛肉(筋力)
・添え物のキャベツやブロッコリー(柔軟性)
・ポテトフライ(全身持久力)
・バター(筋持久力)
・油(俊敏性)

などが必要です。料理によっても食材は変わります。
競技によっても、必要とされる体力の種類が変わります。

 

残念なことに、いくらいい食材を冷蔵庫に入れても
食材は古くなっていきます。
鮮度は落ちるでしょうし、ものによっては固くなるでしょう。
賞味期限切れになるでしょうし、腐って真っ黒になるかもしれません。

だから、整理して、賞味期限が切れる前にそれを使い、新しい食材を補充しなければいけません。
一度つけた体力は、時間とともに無くなっていくのと同じです。
スピードなんて3日ほどで落ちるんですから。

トレーニングコーチは選手のために、常に冷蔵庫の中に食材を
入れ続けなければいけません。
品質のよい食材を、です。

その結果、食材の一つ、一つの品質が良くなれば、値段も高くなるでしょうし、さらにおいしくなるでしょう。
競技に例えるなら、
プレーの質が良くなり、強くなり、勝利するでしょう。

そのために、競技(料理)に必要な体力(食材)をつけることが大切です。
その体力も、できるだけ質のいい体力でなければいけないでしょう。

 

競技コーチは調理方法を教える仕事

いくら、いい食材があっても調理方法がまずければ、おいしい料理はできません。競技コーチは調理方法を教える仕事です。

調理方法を教えるには、

・焼く
・蒸す
・煮る
・炒める
・揚げる

の基本的なことから、

・包丁の使い方
・鍋や調理道具の使い方
・レシピの作り方
・食材の選び方
・盛り付け方

など、きりがないほどたくさん教えなくてはいけません。
指導することは多岐にわたります。
技術的なことだけではなく、時には、気持ちの持ち方や
心構えなど「メンタル」も教えなくてはいけません。

そして上級者やプロの料理人になるには、自身の修業も大切ですが
基本から学ぶ師匠が必要でしょう。
そして師匠から、多くの時間をかけ、たくさんのことを学ばなけれはいけないでしょう。

弟子のセンスや、能力、努力、理解力の有無など条件はあるでしょうが
弟子を生かすも殺すも師匠次第。

一番責任がある反面、師匠の力は絶大で、ずっと弟子に感謝される仕事でしょう。

正しく、丁寧な調理をすれば料理もおいしくなるでしょう。

 

選手は料理をする仕事

いい食材があり、いい調理方法を教えてもらい、最後に料理をするのが選手です。

いい食材があって、いい調理方法を学んでも実際に料理をしなければ料理はできません。競技選手も同じではないでしょうか。

一生、師匠が手伝ってくれるわけではありませんし、一生教えてもらえるわけではありません。師匠がいつも一緒に調理してくれるなんて、上級者ではないですし、ましてプロだと呼べないでしょう。

最後は選手の力であり、料理の出来栄え(勝負の結果)も選手の責任です。

 

だから、選手が少しでもいい結果を出せるように

・トレーニングコーチはいい食材を補充する
(いい体力をつける)

・競技コーチはたくさんの調理方法を教える
(たくさんの技術や、戦術や作戦を教える)

・選手はおいしい料理をつくる
(全力でプレーし結果を出す。勝利する)

ことをしなければいけません。

どれ一つ、おろそかにしても、おいしい料理はできないのでは
ないでしょうか。

3つそろって最高の料理の完成です。

 

子どもアスリートには、このような話をするようにしています。
どうしても、調理方法と、出来上がった料理に目が行きがちですが、
食材のことも考えていって欲しいとの思いからです。
競技コーチが分かってくれた時はうれしさ倍増です。

 

トレーニングコーチはよい食材を選び、
常に新鮮で、質のよい食材を補充していくのが仕事です。

 

☆「調理」つくる過程、方法、競技コーチがすること
「料理」出来上がったもの、選手がつくるもの
と、便宜上、分けて記入しました。

 

編集後記

昨日は親友と八重洲口で。
4時30分過ぎから新幹線最終までの
4時間近く。
どれだけ時間があっても話は尽きません。
ビールも尽きません。

そして、いつもたくさんヒントをもらいます。
感謝です。

昨日のOnce a day(1日1回新しいことを)

北千住駅東口周辺
八重洲口 千代香
八重洲口 みなと屋竹田
海外製タンブラー

 

おしらせ 2  
タイトルとURLをコピーしました