店主一人の定食屋。ランチ時の混雑をどう乗りきっているのか

月に1回、ある場所に行くのですが、そのとき楽しみにしているのが、近くにある定食屋さんでランチをすること。お店は古くからあるそうで、店主一人でやっています。ランチ時はとても混雑しています。
はじめて行ったときは、店主がどのように切り盛りするのか、とても興味がありました。

本日の日替わり定食(ごはん超少なめ)

 

店主一人のお店

4月から月に一度あるところに行っています。楽しみにしているのが、用事を終えて、ランチのためにある定食屋さんに行くことです。
店主一人でやっているお店ですが、メニューも多く、値段も安い人気のお店です。

 

そのお店はとても古くからあります。二十数年前、私は近くの高校に通っており、当時からあったような気がします。生徒のときも、数回行ったような記憶がかすかにありますが、はっきり覚えていません。
4月にたまたま食事をすることになり、そこから月1回の楽しみになったのです。

お店は定食屋さんですが、古い喫茶店のような雰囲気です。ドリンクメニューも多くあるので、喫茶店として始まったのかもしれません。
店主一人、座席はカウンターをいれて30席ほど。カウンターは利用できないと後でわかるのですが25席ほどのお店です。
メニューも多く、カレーライスからスパゲッティ、ハンバーグから生姜焼き定食まで幅広くあります。

4月のランチ時に初めて入ったのですが、サラリーマンで満員でした。
一席だけ空いていたので入ることにしました。メニューを見ると種類も多く、値段も安かったので、「いいお店に来た。ラッキー」と思いました。うれしくなってさっそく注文しましたが、すぐに後悔に変わります。
なんと、満席なのに店主一人でやっているからです。

「これは時間がかかってしまう」と。

しかし、心配をよそに、長く待つことなく、注文した定食が
出てきたのです。

 

店主が一人でできる工夫

予想に反して、あまり待つことがなく出てきた定食。
そこには店主が一人でもできる工夫があったのです。

 

おいしい定食を食べながら、「お昼の混雑時に、なぜ一人でできるのだろう」と思い観察をしてみました。
ちょっとした工夫の積み重ねで、一人でもできるのだと理解できました。

お水のセルフサービス

お店では当たり前でしょうが、水はセルフサービスでした。冷水器ではなくプラスティックの大きなタンクに水が入っていました。
部活の時に使うようなタンクで、中には水と氷が入っていました。
年季の入ったタンクでした。水と氷をときどき補充していました。

料理をカウンターまで取りに行くセルフサービス

カウンター越しに「次の○○定食の方」と呼ばれるとカウンターまで取りに行きます。カウンターには調味料等も置いてあります。まるでフードコートのようです。
ボリュームのある料理が大きなお盆の上に乗せられています。

食べ終えたお皿をカウンターまで戻すセルフサービス

これまたフードコートのようです。お客さんはみなさん手慣れていて、
空いたカウンターに乗せていくのです。
お昼はカウンターが食器でいっぱいになります。
食べ終えた食器のためカウンター席は使えません。
みなさん無駄なスペースがないようにキレイに並べて置いていきます。
まるでパズルのようでした。

料理をカウンターまで運び、戻るときは食べ終えた食器を持っていく

店主はできた料理をカウンターまで持っていき、帰りはカウンター席の上にある、食べ終えたお皿を持って帰ります。
「持ってくる=待って帰る」なのでカウンター席の上はいっぱいですがあふれることはありません。
人手が足りないお店のように、客がもういないのにテーブル席のかたづけが、済んでいないようなことがありません。
(お客が運んでいるので…)

メニューはたくさんあるが金額の端数は0か50円

メニューはたくさんありますが、料金の端数は0か50円です。
例えば
・カレー500円
・ナポリタン650円
・〇〇定食700円

といった具合です。630円や780円などはないのです。
理由はあとでわかります。

忙しいのを知っているのか、お客も協力的

これは、ひいき目に見ているかもしれませんが、お客はあまり無理を言いません。タイミングを見計らって注文したり、用事を言ったりしています。
初めて混雑時に行ったとしても、鈍くない人であれば店の様子を察するでしょう。
店主に言われなくても食べ終えた食器をセルフで持っていくことでしょう。
私も教えてもらいませんでしたが、前の人を見てそうしましたし。

おつりは自分で持っていく方式

これは戸惑いました。カウンターの横のかごに100円玉と50円玉が積んであるのです。ちょうどなら100円玉と50円玉を積んで置き、おつりがあれば持っていきます。
私もはじめての時、間違えて持って行かないように入念におつりの枚数を数えました。
日本人特有の性善説にたった支払い方式です。
そのため料金の端数が0か50円なのです。後で理由が分かりました。

時にはちょろまかす輩もいるでしょうが、ほとんどの人はきっちり払って行くのではないでしょうか。

1万円や5千円ならどうするのか、という野暮な説明は止めましょう。
その時はさすがに店主がおつりを持ってくるでしょう。領収書も同じでしょう。きっと。

7つの工夫で混雑時を乗り切っているのだと、勝手に推測しました。

手際がいいから一人でできるのか、一人でするから手際がよくなったのか

店主の様子を見ていて、手際の良さに感心しました。
「手際がいいから一人でもできるのか」
「一人でするから手際がよくなったのか」

とても参考になりました。

この店主のように、一人でやっている居酒屋や、ラーメン屋などがあります。
どちらも、お店が満員でも、あまり出てくるのが遅くなることがないような気がします。もちろん「混んでいるから、多少、時間はかかるかな」と覚悟しているからかもしれませんが。店主の手際の良さが光ります。

反対に店員の数がそこそこいても、注文の品がくるのが遅いときがあります。
満員でもないのに。そんなところはテーブルの上もかたづいてはいません。
手際が悪いのか、システムが悪いのか。わかりませんが。

 

私も一人仕事をしていますから
定食屋さんの店主を見習わなくてはいけません。
工夫の仕方はあるはずです。

これからは
「手際のいい仕事」をしていきます。

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そんなお店の主は「変わった人」が多いのですが、
そこの店主はとてもやさしい方です。
6月に行ったときも、「前にも来てくれたよね。ありがとう」
とお昼の忙しいときに言ってくれました。
なんだかうれしくなりました。

おじさんのテクニックですかね。

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【編集後記】

10時に友人の接骨院へ。丁寧にみてもらいました。
私の見立てとあまり変わらず、ほっとしたような。
あまり無理をしないようにします。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・全粒粉ベーコンレタスサンド
・ストレートティー930ml

 

 

おしらせ 2  
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